関東風・基本のいなりずしの作り方|いなり王子が教えるトリビアも!
甘辛く煮た油揚げとすし飯が一体となったいなりずしは、子供から大人まで、大好きな味。日本の伝統食でありながら、油揚げの味付けやご飯の具材を変えればアレンジも無限大。奥深いいなりずしの世界を堪能しましょう!
※電子レンジは600Wを使用しています。
油揚げは油抜きして味を染み込みやすくする
いなりずしの味付けは、濃いめの甘辛味やだしをきかせたものなど地域によって特色があります。まずは甘辛いお揚げに、すし飯を俵型に詰める関東風をマスターしませんか。料理研究家の牛尾理恵さんが基本の作り方を教えてくれました。これさえ覚えれば、バリエーションがどんどん広がりますよ。
「最近の油揚げは良質の油を使っているので、油抜きをしなくても油のにおいが気にならないといわれています。でも、いなりずしを作るときは、油抜きをした方が、調味料の味がしっかり染み込み、おいしく仕上がりますよ」と牛尾さん。
煮上がった油揚げは、冷凍保存も可能。まとめて作っておけば、お弁当作りの際にも重宝する。
■油揚げ選びのポイント
油揚げはふっくらタイプを。切った後開きやすい。
関東風・基本のいなりずしの作り方
いなりずしは大きく分けて、「油揚げを煮る」「すし飯を作る」「油揚げにすし飯を詰める」の3つの工程がある。それぞれポイントをおさえて作ることで、美味しいいなりずしが完成しますよ!
<材料>(10個分)
■油揚げ
油揚げ…5枚
水…1カップ
しょうゆ…大さじ21/2
砂糖…大さじ3
■すし飯
炊きたての白米…1.5合分
[A]
酢…大さじ2
砂糖…小さじ2
塩…小さじ1/2
●油揚げを煮る
おいしく油揚げを煮るために「油抜き」と「味付け」の2段階の作業がある。【1】【2】で油抜きを、【3】【4】で味付けを行なう。
【1】油揚げを半分に切り、袋状に開く。鍋にたっぷりの湯を沸かし、油揚げを1分ほどゆでたらざるにあげて湯を切る。
【2】油揚げの粗熱が取れたら、両手で挟んで水気を絞る。
【3】鍋に油揚げの高さが均等になるように放射状に並べる。
【4】水、しょうゆ、砂糖をよく混ぜ合わせて鍋に回し入れ、落とし蓋をする。中火にかけて煮立ったら弱火にして10~15分煮る。
【5】煮汁が少し残るくらいまで煮含める。
●すし飯を作る
【1】[A]をよく混ぜ合わせる。大きめのボウルに入れた炊きたての白米に回し入れる。
【2】 時々うちわで扇いで冷ましながら、しゃもじで切るように混ぜる。
<ちょい足しアレンジ>
すし飯にちょい足しで食べ飽きない!
・ごま
・青じそ
・ゆかり
・きざみのり
●油揚げにすし飯を詰める
【1】油揚げの粗熱を取り、キッチンペーパーにのせて軽く汁気を切る。
【2】すし飯は10等分にし、軽く握っておく。
【3】油揚げの口を1cm程度外側に折り、【2】のすし飯を詰める。口を戻して包み、縁を折って閉じる。
口を少し外側に折るとすし飯が詰めやすい。
◆詰め方を変えてアレンジ!
<オープンいなり>
油揚げの口を1cm程度内側に折り、すし飯を詰める。
具をトッピングする場合は、すし飯を詰め過ぎないのがポイント。
<裏巻きいなり>
煮た油揚げを裏返し、すし飯を詰めて裏巻きいなりに。見た目や食感を簡単にチェンジできる。
教えてくれた人
料理研究家 牛尾理恵さん
ボリューム系からヘルシー系まで得意ジャンルは幅広く、最小限の手間でおいしく作れるレシピが人気。最新刊は『元気が出る野菜炒め』(主婦と生活社)。