健康にいいと注目のルイボスティーQ&A|正しい茶葉の選び方や飲み方を専門家が解説
南アフリカで生まれたルイボスティーは、強い抗酸化作用があることから“不老長寿”のお茶とも呼ばれている。日本でも種類豊富に売られるようになったが、まだまだ知られていない部分もたくさんある。そこで、専門家にルイボスティーについての正しい知識を教えてもらった。
【Q】正しい茶葉の選び方を教えて
購入する前は原材料表示を必ずチェック!
ここ数年、日本で手に入るルイボスティーの数はかなり増えた。茶葉の選び方で気をつける点はあるのだろうか?
「日本の市場に、それほど粗悪な茶葉は出回っていないはずですが、健康のために飲むものですから品質がいいに越したことはありません。専門店や百貨店で扱うお茶は、輸入から店頭に並ぶまでに数段階の品質チェックを経ているので、安心といえます。
価格の目安は、茶葉40gで500円くらいなら、高すぎず安すぎず、リーズナブル。ティーバッグだと、もう少し割高になります。それ以上高すぎると気軽に飲めないし、逆に安すぎるものはほかの茶葉が混ざっているかもしれないため、原材料表示をチェックしてください」(ハーブ専門店代表・林真一郎さん・以下同)
オーガニックや有機の表示があるものを選ぶべきだろうか?
「ルイボスはそもそも自然農法なので、極端に悪いものはないと思います。“きちんと認証を取っているならより安心”くらいの判断基準でいいのではないでしょうか」
ルイボスは、葉を発酵、乾燥させたものだが、近年、急速乾燥させた非発酵の「グリーンルイボス」も登場した。発酵ルイボスよりアスパラチンの含有量が多いそうだが、生産数が少なく、価格も高い。
★おすすめルイボスティー
販売/A-MA-CHAオンラインショップ
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【Q】正しい飲み方は?
1日3~6杯程度がおすすめ。病気予防に毎日飲もう
「健康な人が病気を予防する目的で飲むなら、昔からある発酵ルイボスで構いません。ハーブティーには、薬として飲むものと、病気予防に飲むものとがありますが、ルイボスティーは後者。先人が生活習慣として飲んできたように、毎日摂り続けることが美容と健康につながるのです。量は1日3~6杯程度がおすすめ。一度にたくさん飲めば体調がよくなるというものではありません」
ノンカフェインなので、飲む時間帯の制約もない。昨今、ルイボスにさまざまなハーブやフレーバーを合わせたブレンドティーも充実し、こちらも気になるところだ。
ほかの味や栄養素をプラスしても◎
「胃がもたれているからミントのブレンドでスッキリしようとか、レモンを加えてビタミンCを補給しようなど、ほかの味や栄養素をプラスするのは、とてもいいことだと思います。飽きずに飲み続けることが大事です」
ルイボスティーになじみがなく、茶葉を買うまでもないという人は、ペットボトルから始めてみてはいかがだろう。
【Q】飲用以外の活用法はあるの?
クセがないので料理に入れたり、ふりかけてもOK!
「現地では、お茶として飲むだけでなく、フルーツパンチやサングリアの割り材に利用したり、茶葉をお酒に漬け込んだりしていました。また、食材や調味料の1つとして、スイーツや料理に日常的に取り入れていましたね。
なかでもおすすめは、茶葉をミキサーなどでパウダー状にして、ピザやサラダ、スープに加える方法。これなら茶葉を丸ごと摂れて、効率がいいですよね。
ルイボスパウダーはクセがないので、料理の味を邪魔しません。容器に入れて食卓に置いておき、ごまやふりかけの感覚で使ってみてはいかがでしょう」(林さん・以下同)
ルイボスの血流促進効果を利用するなら、飲み残しのお茶を湯船に入れて「ルイボスバス」にするのも効果的だ。
「湯の温度が60℃以上でないと抽出されないので、湯船での揉み出しには向きません」
教えてくれた人
林真一郎さん
薬剤師、東邦大学薬学部客員講師、ハーブ専門店「グリーンフラスコ」(東京・自由が丘)代表。「緑の医学」のコンセプトのもと、ハーブ療法の普及に取り組む。http://www.greenflask.com
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2022年4月21日号
https://josei7.com/
●ルイボスティーに秘められたパワー|不老長寿のお茶といわれる理由を専門家が解説