「しいたけ大根スープ」で高血圧対策!驚きの結果と作り方・摂り方を専門家が解説
今や国民病とも言われている高血圧。国民栄養・健康調査によれば、50代女性の半数近くが高血圧に悩まされているという。そこでご紹介したいのが、飲む降圧剤ともいわれる”干ししいたけ”を使った「しいたけ大根スープ」だ。スープの詳しい効果や作り方を推奨する鍼灸師の森美智代さんに教えてもらった。
しいたけ大根スープで血圧が80下がった人も
更年期で急増する不調といえば「高血圧」も外せない。国民栄養・健康調査によれば少し数値が高めの予備軍も含めれば50代女性の半数近くが悩まされているという。
現在、猛威を振るっている新型コロナの重症化リスクを高める危険性もあるため、数値を下げるに越したことはない。
「上の血圧が200mmHgもあった60代の女性に、『しいたけ大根スープ』を試してもらったところ、1週間も経たないうちに120mmHgまで下がりました」
そう話すのは森鍼灸院院長で鍼灸師の森美智代さんだ。
「しいたけと大根は東洋医学において、血圧を下げる代表食材とされています。特にしいたけに含まれる『エリタデニン』は、血液中の悪玉コレステロールを分解して、血流を改善してくれます。
しいたけを選ぶときは肉厚でだしがたっぷり出る『どんこ』がおすすめです。また、生ではなく日光をたっぷり浴びて栄養が凝縮された干ししいたけを使ってください。干ししいたけは、骨粗しょう症の予防効果もあるビタミンDも豊富です」(森さん)
効果を出すためには“ルール”を守ることが大切!
飲むだけで血圧が下がるとあれば、すぐにでも実践したいところだが、効果を得るためにはいくつかの厳しいルールを守る必要がある。
「まず、このスープを飲んでいる間は、動物性の食品を口にしないようにしてください。エリタデニンの吸収を阻害し、血圧の降下を妨げてしまいます。魚や肉、牛乳や卵はもちろんのこと、バターが使われているパンや鶏がらスープの素、かつおだしも控えてほしい。
また、『しいたけ大根スープ』は1日500mlを目安に、何回かに分けて飲むようにしてください。一緒に摂るのにおすすめなのは、ご飯や豆腐、とうもろこし、豆類やいも類です」(森さん・以下同)
3~7日を目安に期限を決め、その期間はこまめに血圧の数値を確認する必要がある。
「血圧は毎日測って、上の血圧が120㎜Hgまで下がったらすぐに飲むのを中止すること。特に降圧剤を服用している人は、血圧が下がりすぎないよう気をつけてほしい。1~2か月ほど経って血圧が上がってきたら、再度スープを飲むといいでしょう。
このスープには、動物性たんぱく質を分解する作用もあるため、この成分を特に必要とする妊娠初期の女性や、心臓の疾患がある人は、控えてください」
食事制限が難しい場合は「しいたけ茶」も
食事制限が難しい人や心臓に持病がある人に森さんがすすめるのは、しいたけをお湯にひたして作る「しいたけ茶」だ。
「夜、コップ1杯のお湯に干ししいたけ1個を入れ、一晩置いたものを朝に飲んでください。スープのように、期間を決めたり動物性の食品を断ったりする必要はなく、緩やかな降圧効果が期待できます」
「しいたけ大根スープ」の摂り方ルール
●スープを飲んでいる間は、動物性の食品はNG(調味料も含む)
●スープは1日500mlを目安に数回に分けて飲む
●ご飯、豆腐、とうもろこし、豆類、いも類と一緒に摂るのが望ましい
●期限内はこまめな血圧測定を
「しいたけ大根スープ」の作り方
1週間で血圧マイナス80mmHg!
作り方(1人分×1日分)
【1】鍋に、水5カップ、干ししいたけ5~8個(約30g)、3cm幅に切った大根2切れ(約280g)の順に入れ、煮立ったら弱火にして約30分、スープ(水分)が半量(約2と1/2カップ)になるまで煮詰める。
【2】【1】にしょうゆ適量を加え、味を調える。しいたけと大根は取り除き、ペーパータオルを敷いたざるでこしてスープだけをいただく。
オススメ:残った干ししいたけと大根は煮物にして食べるといい。
教えてくれた人
森美智代さん/森鍼灸院院長・鍼灸師
撮影/矢口和也 イラスト/勝山英幸
※女性セブン2022年2月10日号
https://josei7.com/
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