本格的な東南アジア料理を楽しめる輸入調味料「サテトム」「バナナケチャップ」「ケチャップマニス」の使い方
コロナ禍のおうちご飯に飽きた人におすすめなのが、日本と同じ米文化の東南アジア料理。ベースが主にナンプラー(魚醤)や唐辛子など、アクセントが効いた味付けが人気だ。和食とは、また違ったおいしさの『ベトナム』『フィリピン』『インドネシア』の味を家庭で楽しむことができる、輸入食材を紹介します。
さらに、輸入食材が購入できるお店の情報と、輸入食品の使い方を世界の食材にくわしい料理研究家の柳瀬真澄さん、「ドン・キホーテ」&「カルディコーヒーファーム」マニア・再現レシピ研究家の稲垣飛鳥さんの2名にアドバイスしてもらいました。東南アジアでのんびりと、グルメを堪能している気分を味わってみませんか。
※今回取材した店舗の商品はすべて2021年12月2日現在の税込価格です。
※紹介した商品の取り扱いは一部店舗を除きます。
ベトナム
ベトナム料理は、ハーブや野菜をふんだんに使ったものが多い。マイルドで食べやすい。
●ベトナムフォー 牛だしスープ味
ベトナムの国民的グルメ米粉麺「フォー」
「フォー」はベトナムの国民食ともいわれるグルメで、1日3食フォーを食べる人も多い。米粉を水で練って作った、きしめん状の平麺を、あっさりとしたスープに合わせるのが定番だが、本場では本品と同じ、こってりした牛だしのスープを使うという。
ベトナムフォー 牛だしスープ味 95g 243円/Xin Chao〔取り扱い店舗/アジアスーパーストアー〕
●チリソース 甘辛
ベトナムでNo.1のチリソース!
ベトナムではどの家庭にも常備されている、といわれるほど有名な「チンス」のチリソース。甘辛さの中ににんにくのコクと旨みが感じられる。食品メーカー「チンス」は、特にベトナムの若者に人気があり、「ヌクマム」という魚醤も同ブランドから発売しており、こちらも親しまれている。
チリソース 甘辛 250g 321円/チンス〔取り扱い店舗/原宿舶来食品館〕
<達人の食べ方>
「鶏や豚の唐揚げや春巻き、餃子につけてもおいしく、マヨネーズに加えてディップソースにするのもおすすめです」(柳瀬さん)
●サテトム
レモングラスの香りが効いたえびラー油
「サテトム」とは、えび風味のラー油で、使い方は一般的なラー油と同じ。ベトナムではフォーの味つけや、スープなどの汁ものに加えて使ったり、厚揚げの薬味にすることが多い。チャーハンや鍋料理に加えたり、刺身の薬味にしてもおいしい。
サテトム 100g 375円/Xin Chao〔取り扱い店舗/アジアスーパーストアー〕
<達人の食べ方>
「卵かけご飯にかけたり、点心などのつけだれとして、ちょい足しするのが使い方のコツ。マヨネーズ大さじ1に対してサテトム小さじ1/2のディップソースも試してみて!」(柳瀬さん)
フィリピン
温暖な気候のフィリピンでは、濃厚な味付けの料理も多い。フルーツの王様ドリアンに似た“ジャックフルーツ”のスナックも人気。
●ジャックフルーツチップス
日本では珍しい東南アジアのフルーツチップス
ジャックフルーツのドライチップス。この果物は、東南アジアや南アジア、ブラジル、アフリカといった暑い地域で栽培されており、見た目や香りがドリアンに似ている。そんなジャックフルーツを油で揚げたシンプルな菓子で、食感は硬めだが、自然な甘みと独特の風味が楽しめる。
ジャックフルーツチップス 100g 462円/Vinamit〔取り扱い店舗/アジアスーパーストアー〕
●コーンスナック
4種の味が楽しめるコーンスナック
とうもろこしの粒をまるごとフライにしたコーンスナック。味の種類は、ガーリック、チリチーズ、アドボ(フィリピンの家庭料理)、バーベキューの4種類で、一番人気はガーリック味。おやつや酒のつまみにぴったり。
コーンスナック 100g 154円/ボウイバワン〔取り扱い店舗/原宿舶来食品館〕
●バナナケチャップ
バナナが原料のトマト(?)ケチャップ
フィリピンでは第二次世界大戦中にトマトが不足し、代用品として生産量が多いバナナをケチャップの原料に使っていた。その"バナナケチャップ"がその後定着し、いまでも一般的な調味料として使われている。使い方はトマトケチャップと一緒。酸味が少ないのが特徴。
バナナケチャップ 320g 361円/PAPA〔取り扱い店舗/アジアスーパーストアー〕
<達人の食べ方>
「一般的なトマトケチャップと同様に使えます。トマト煮込みやカレーにコクが欲しいときにも重宝しますよ」(柳瀬さん)
インドネシア
インドネシア料理は「ナシゴレン」や「ミーゴレン」などが有名。
●ケチャップマニス
インドネシア風甘口しょうゆ
インドネシアの最も代表的な調味料の1つが、「ケチャップマニス」。この調味料は、「サンバル」というチリソースと併せてインドネシアの2大調味料として知られている。「ナシゴレン」や「ミーゴレン」といったインドネシア料理には欠かせないもので、煮込み料理とも相性がよい。
ケチャップマニス 600ml 561円/ABC〔取り扱い店舗/アジアスーパーストアー〕
<達人の食べ方>
「チャーハンや焼きそばの味つけに使えば、いつもの料理がアジアンテイストに。焼いた肉や炒めた肉に絡めてもおいしいです。特に手羽先や手羽元との相性がバッチリ!」(柳瀬さん)
輸入食品の名店 世界中の料理食材がここで買える!
■アジアスーパーストアー
外国人も満足!本格派ならココで!!
タイ料理の素材が充実。インターネット販売も実施。
住所:東京都新宿区大久保1-8-2 シャルール新宿 2F
■原宿舶来食品館 新百合ヶ丘店
マニアックな食品もそろう、地域密着型の専門店
関東圏に4店舗を展開。東南アジアのマニアックな食品などもそろう。
住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-6-3
教えてくれた人
柳瀬真澄さん
料理研究家。和食・西洋料理・アジア料理・菓子にも精通するフードコーディネーター。著書に『発酵食品を使った美味しい鍋レシピ』(世界文化社)、『トーキョーバルの人気店レシピ』(日東書院)など。
稲垣飛鳥さん
「ドン・キホーテ」&「カルディコーヒーファーム」マニア、再現レシピ研究家。百円均一ショップやコンビニエンスストアの食材にも詳しい。主な著書に『まるでお店!なほめられレシピ』(講談社)など。
取材・文/番匠郁 写真/楠聖子
※女性セブン2022年1月1日号
https://josei7.com/
●輸入食材で本格エスニックをおうちで楽しむ!タイ料理とメキシコ料理を手軽再現