手軽にできるおせち料理レシピ【まとめ】飾り切りで華やか”いり鶏”ほか7選
お家で過ごすお正月は、手作りおせちで華やかな食卓に。にんじんは梅形、しいたけは亀甲形など縁起のよい飾り切りで作る”いり鶏”や、甘さ控えめの”伊達巻き”など基本のおせちのほか、色鮮やかなかぶのマリネなど洋風のおせちもご紹介。手軽に作れるおせちレシピを、過去記事からピックアップしてお届けします!
縁起のよい飾り切りに挑戦!
飾り切りは見た目が華やかになるのはもちろん、煮くずれしにくく、具材に味が染みやすくなり、美味しく仕上がるというメリットも。正月以外のお祝い事などでも重宝する飾り切りに挑戦してみよう。
★梅形にんじん
<作り方>
にんじんの太い部分を4~5枚8mm幅に輪切りにし、梅形に抜く。
小鍋に入れ、だし1/2カップ、砂糖、酒各小さじ2、塩少量を入れてやわらかくなるまで煮る。
●末広たけのこ
<作り方>
たけのこの水煮の穂先は、上1cmを残して下から3~4本切り込みを入れ、末広になるように広げて煮る。
★亀甲しいたけ
<作り方>
しいたけは、戻したあと2枚分のみ両端を細く切り落とし、縦半分に切る。それぞれ角を斜めに切り落とし、六角形(亀甲)に整えてから煮る。
★鶴うずら
<作り方>
うずらの卵をゆでて殻をむき、水気をきる。焼いた金ぐしで目、くちばし、羽根の焼き目をつけ、鶴に見立てる。
★松葉ぎんなん
<作り方>
ゆでて薄皮をむいたぎんなんに楊枝で穴を開け、松葉を差し入れる。松葉を1本だけ少し引き抜き、軽く折り曲げる。
★竹絹さや
<作り方>
絹さやの筋を取り、熱湯1カップに塩小さじ1/2、砂糖小さじ1、顆粒だし少量を加えてゆでる。斜めに2等分し、3枚を組み合わせて竹に見立てる。
いり鶏
野菜と鶏肉の旨みが凝縮された彩り豊かな一品。飾り切りした野菜で見た目も鮮やかに。
<材料>
・鶏もも肉…1枚
・干ししいたけ…6枚
・にんじん…小2本
・ごぼう…1本
・れんこん…小1節
・たけのこの水煮…1/2本
・こんにゃく…1枚
・絹さや…8枚
・ぎんなん…5~6個
・うずらの卵…5個
・サラダ油、砂糖、しょうゆ…各大さじ1
<A>
・砂糖、しょうゆ、酒、みりん、水…各大さじ2
<B>
・干ししいたけの戻し汁+水…1 1/2カップ
・顆粒だし…小さじ1
※飾り用の具の調味料は上記参照。
<作り方>(飾り用以外)
【1】干ししいたけを水(分量外)で戻して軸を取り、そぎ切りにする。戻し汁はとっておく。
【2】鶏肉を一口大に切って鍋に入れ、<A>を加えて煮立たせ、約10分煮る。
【3】皮をむいたにんじん、ごぼう、れんこんを乱切りにし、れんこんは酢水(分量外)につける。たけのこの水煮は縦半分に切ってゆで、乱切りにする。こんにゃくは縦半分に切って手で一口大にちぎり、ゆでる。
【4】鍋にサラダ油を熱し、【1】と【3】を炒める。<B>を加えて2~3分煮立て、砂糖、しょうゆ、【2】の鶏肉の煮汁を加え、落としぶたをして中火で30分煮る。煮汁がほとんどなくなったら鶏肉を加え、煮立たせる。
【5】器に盛りつけ、飾り用の野菜を彩りよく飾る。
★ポイント
鶏肉は長時間煮込むと硬くなるため、先に別の鍋でサッと煮込むとやわらかくなる。しいたけの戻し汁と鶏肉の煮汁を加えて野菜を煮ることで、旨みの効いた味に仕上がる。
ミニ伊達巻き
学業成就を祈る巻物料理甘さ控えめな大人の味。
<材料>
・卵…3個
・はんぺん…1/2枚(50~60g)
・塩…ひとつまみ
・砂糖…大さじ1 1/2
・みりん…大さじ3
<作り方>
【1】オーブンシートを30cm四方に切り、四辺を2cm幅で2回ずつ折りたたむ。裏返して四辺を反対側にひと折りして紙の端を立て、四隅をホチキスでとめる。(裏返すのは、紙のすき間に卵液が入り込むのを防ぐため)
【2】すべての材料をフードプロセッサー(ミキサー)に入れ、なめらかになるまで混ぜる。
【3】オーブントースターのトレーに【1】の型を置き、【2】を流し入れて約10分焼く。
【4】【3】が熱いうちに表面を下にして巻きすにのせ、型から取り出す。手前から巻き、巻き終わりが下を向いた状態で冷ます。食べやすい大きさに切り分ける。
口どけなめらか!栗きんとん
金運アップの意味がある栗きんとん。とんほどよい甘さで口どけなめらか!
<材料>
・さつまいも…300g
・栗の甘露煮…1瓶(約200g)
・水…3/4カップ
<A>
・砂糖…大さじ4
・みりん…1/2カップ
・塩…少量
<作り方>
【1】さつまいもは1cm幅の輪切りにした後、皮を厚めにむいて4等分し、水にさらして水気をきる。水とともに耐熱容器に入れてラップで落としぶたをし、さらにラップをかけて電子レンジで8分加熱後につぶす。
【2】【1】を汁ごとフードプロセッサー(またはミキサー)に入れ、<A>を加えてなめらかになるまで混ぜる。
【3】【2】を耐熱容器に入れ、栗の甘露煮のシロップを加えてヘラでよく混ぜる。栗も加えて混ぜ、ラップをかけずに電子レンジで5分加熱し、ひと混ぜしてさらに5~6分加熱する。ねっとりするまで冷ます。
★ポイント
フードプロセッサーがない場合、電子レンジで加熱したさつまいもの汁を少し捨て、汁ごとよくつぶしてから、裏ごし器で裏ごす。
オリジナル記事→簡単!基本のおせち|飾り切りのにんじん、しいたけで華やか”いり鶏”、レンジで”栗きんとん”|レシピ
教えてくれた人
料理研究家・栄養士 堀江ひろ子さん・ほりえさわこさん/ひろ子さんの母の泰子さんから3代にわたり料理研究家として活躍。忙しくても簡単に作れる、主婦目線の本格家庭料理が人気。共著に『最新版 簡単おせちとごちそうレシピ』(主婦の友社)など。
祝いかまぼこ2種
白かまぼこといくらやチーズのおいしい出合い。
<材料>(4人分)
・かまぼこ…8㎝分
・青じそ…1枚
・いくら(しょうゆ漬け)、クリームチーズ…各小さじ4
・ゆずの皮(せん切り)…少量
<作り方>
【1】かまぼこを1㎝幅に切り、上部中央に切り込みを入れる。青じそは4等分に切る。
【2】かまぼこ4個の切り込みに、青じそといくらを詰める。
【3】残りのかまぼこにクリームチーズを詰め、ゆずの皮のせん切りをのせる。
鶏ひき肉の昆布巻き
ひき肉のコクと昆布の旨みで食べごたえあり!
<材料>(4人分)
・昆布(10㎝強)…3枚
・かんぴょう…10g
・鶏ひき肉…300g
・片栗粉…小さじ1
[八方だし]
・だし…240ml
・みりん、しょうゆ…各30ml
・砂糖…大さじ1~2
<作り方>
【1】昆布は約30分、かんぴょうは約5分水につけて戻す。幅が広いかんぴょうは調理ばさみで縦半分に切る。
【2】水気をきった昆布に片栗粉をまぶす。手前に鶏ひき肉1/3量をのせて巻き、かんぴょうで縛る。同様に2本作る。
【3】鍋に【2】を並べ、八方だしで昆布がやわらかくなるまで約30分煮る。煮汁が足りなくなったら水(分量外)を加える。冷ましてから、4等分に切る。
★ポイント
かんぴょうは、等間隔になるよう4か所を固結びする。少し昆布にしわが寄る程度にきつく縛ると、型崩れを防げる。
教えてくれた人
料理研究家 いづいさちこさん/料理教室「くにたちの食卓 いづい」主宰。料理の箱詰めを提案。著書に『箱詰めもてなしレシピ』(誠文堂新光社)など。
かぶのオレンジマリネと生ハムのカルパッチョ
オレンジマーマレードの爽やかな風味でさっぱりと。
<材料>
・かぶ…3個
・生ハム(スライス)…小6枚
・セルフィーユ…1本
<A>
・水…1カップ
・塩…小さじ1/2
・レモン汁…大さじ2
・オレンジマーマレードジャム…大さじ2弱
・ローリエ…1枚
<作り方>
【1】かぶは葉を切り落として皮をむき、2mm厚さの薄切りにする。
【2】鍋に<A>を入れて中火にかけ、ぬるい程度に温まったら火を止めて冷ます。【1】と一緒にポリ袋に入れて密閉し、冷蔵庫で2時間冷やす。
【3】【2】からかぶのみを取り出して器に放射状に並べる。生ハムはかぶの大きさに合わせて切り、かぶの2~3枚おきに並べ加える。つけ汁に残ったマーマレードの皮を飾りつけ、つけ汁をまわしかけて、セルフィーユの葉を散らす。
ピーナッツたたきごぼう
オイスターソースで中華風にアレンジ歯ごたえも抜群!
<材料>
ごぼう…細3本
ピーナッツ(殻なし)…60g
糸唐辛子…ふたつまみ
香菜(パクチー)…適量
<A>
オイスターソース…大さじ2 1/2
水…大さじ2 1/2
酢…小さじ1
<作り方>
【1】ピーナッツをポリ袋に入れ、麺棒で叩いて粗みじん切りに砕く。極弱火のフライパンで3分ほど乾煎りする。
【2】ごぼうはブラシでよく洗い、4cm長さに切り、太いところは4等分、それ以外は2等分に縦に切る。
【3】鍋に湯を沸かし(分量外)、【2】を入れて約3分ゆで、やわらかくなったらざるにあげる。
【4】【1】と<A>をボウルに入れて【3】を加え、よく混ぜ合わせる。冷めたら器に盛りつけ、糸唐辛子と香菜を添える。
オリジナル記事→お家のお正月を豪華にする洋風・中華風「ごちそうおせち」|盛り付けの工夫もご紹介
教えてくれた人
料理研究家 サルボ恭子さん/料理家の叔母に師事し、パリの名門ホテルを経て独立。『おもてなしは一品豪華主義でいい』(誠文堂新光社)など著書多数。
撮影/菅井淳子 竹内章雄 スタイリング/鈴石真紀子 いづいさちこ 曲田有子
●簡単!基本のおせち|飾り切りのにんじん、しいたけで華やか”いり鶏”、レンジで”栗きんとん”|レシピ