いつもの”食パン”が抜群においしくなる焼き方5つのコツ「霧吹きでふっくら」
食パンのおいしい食べ方や焼き方をプロが伝授。トースターの使い方や焼く前のひと手間でカリ&フワッと焼き上がるという。スーパーやコンビニの食パンが抜群においしくなります!
1.パン好きが激推しするおいしい食べ方
「パンにピーナッツバターを挟んで焼くと、外はカリッと、中はトロ~ッと溶けておいしいですよ」(ブレッドジャーナリスト・清水美穂子さん)。
「カルディなどで買える『いぶりがっこのタルタルソース』が最近のマイブーム。適度な塩気がいい」(1級フードアナリスト・福地寧子さん)。
「コンビニで購入したサンドイッチをそのままトースターで焼くと、パンがサクッと香ばしく食感になっておいしさが際立ちます」(日本パンコーディネーター協会代表・稲垣智子さん)。
2.焼く前にトースターを予熱
焼くときは“高温短時間”が基本。
「トースターを約1〜2分予熱で温めておくだけで、食べたときの口あたりが変わります」(福地さん)。
3.焼く前にパンに霧吹きでフワッ
焼く前にパンに霧吹きで水を吹きかけるとカリッと&フワッと感がアップ。
「バターを塗ってフライパンで焼くと短時間で表面がカリッと香ばしくなります」(清水さん)。
4.上手な保存方法は?
「パンは乾燥が大敵。袋を開けた瞬間から乾燥が進みます」(福地さん)。
「買ってすぐに食べない場合は、消費期限内でもジッパーバッグに入れて冷凍保存して1週間以内に食べるのがおすすめです」(パン料理評論家・片山智香子さん)。
その際、1枚ずつラップで包まなくてもOK。
5.「角型」はしっとり「山型」はふっくら食感
同じメーカーの食パンにも正方形の「角型」と、上がふくらんだ「山型」がある。
「一般的に生地はほぼ同じ。角型パンはふたをして焼きあげるので水分の蒸発が少なく、生地がギュッと詰まってもっちりに。山型はふたなしなのでフワッと食感に。しっとりが好みなら角型、ふんわりが好みなら山型を」(清水さん)。
「焼いてサクッと食べたい人にも山型がおすすめ」(福地さん)。
スーパーの食パンも“安かろう悪かろう”ばかりではない。
「プライベートブランドの商品が増え、各社の企業努力と競争により、おいしくて安価な商品が以前よりも増えたと思う」(稲垣さん)。
いろいろな商品を食べ比べて、好みの味をぜひ見つけて。
→行列のできる人気専門店のサンドイッチをお家で! 究極のカツサンドのレシピ
教えてくれた人
福地寧子さん/1級フードアナリスト
1日3食パンを食べ、年間200軒以上のベーカリーを巡る。1回に40種類以上ものパンを食べ比べるなどパワフルに活動。
片山智香子さん/パン料理評論家
1万個以上の国内外のパンを食してきた旅するパンマニア。ニッチなパン情報も豊富で各メディアやYouTube『パン旅ちゃんねる』などで発信。
稲垣智子さん/日本パンコーディネーター協会代表
パンの正しい知識を持ち、魅力を伝えるパンのプロフェッショナルを輩出する現協会を設立。ベーカリーのプロデュースや商品開発を行う。
清水美穂子さん/ブレッドジャーナリスト
おいしいパンの作り手やその思いにスポットを当て、さまざまなメディアで執筆。ベーカリーと消費者の相互理解を深める活動をしている。
撮影/河野公俊 取材・文/別所礼子
※女性セブン2021年10月14日号
https://josei7.com/