86才美容家・小林照子さん直伝マッサージで輝く笑顔に「笑顔は何にも勝る万能薬」
華やかで品のある笑顔がトレードマークの86才の美容家・小林照子さん。実は30代まで、不機嫌な顔が張り付いていたのだそう。なぜ変わったのか、どう変えたのか――自ら実践している、きれいを保つ秘訣と考え方をご本人にうかがいました。小林さん直伝のうる肌マッサージで若々しい笑顔を手に入れましょう。あなたも、今日から真似してみませんか?
笑顔を意識した瞬間人生が変わった
20才で美容の世界に飛び込み、66年が過ぎたいまもなお現役で活躍する小林さん。
「女性にとって“きれい”は生きる原動力。きれいになることをやめた瞬間から老化します」(小林さん・以下同)
どんなに忙しくても、毎日ほんの少しの時間でいいので、鏡で自分の顔を見る。そして、高価なものでなくていいので化粧水やクリームを肌に与える。こうした毎日のささやかな積み重ねが、女性を最後の瞬間まできれいでいさせてくれるのだという。
それともう1つ、小林さんには30代頃から意識してやってきたことがある。それは、口角を上げることだ。
「ある日、自分が映ったビデオを見たところ、への字口の仏頂面をしていたんです。当時は、別に怒っているわけでもないのに、よく周りから“もしかして怒っている?”と言われたものでした。そう言われていた理由を映像で客観的に見ることで認識したんですよね。“いつもあんな不機嫌そうな顔で人前に出ていたのか”と猛省しました」
それ以降、常に口角を意識して上げることにしたのだという。いつの間にかその習慣が定着し、常に自然と口角が上がった“笑顔”でいられるようになった。
「笑顔は何にも勝る万能薬です。表情は美しくなるし、気持ちまで明るくなってポジティブになりました」
笑顔を作ることこそが、最強の美容術なのかもしれない。
笑顔美人を作る「うる肌マッサージ」 小林さんが週1で実践!
「肌が乾燥していると表情を動かしにくくなります。うるおいのある肌を保つことは、笑顔を維持するためにも大切です」。入浴後、マッサージクリームをつけて以下にトライ!
【1】あご先から耳たぶまで指をすべらせる
【2】手のひらで頬をマッサージ
【3】口角から外側へ指で刺激
【4】あごの中央を押し、口角へ指をずらす
【5】中指を小鼻にあてて上下にさする
【6】中指で鼻筋を交互になでおろす
【7】眉間を指で開き、眉頭の下を指圧する
【8】目のまわりを1周さすり眉頭の下を指圧
【9】頬を10回ほど、指でつまんでは離す
【10】手の甲で交互にフェイスラインを叩く
【11】両手のひらで首を上から下へなでおろす
【12】ホットタオルで30秒~1分温める
教えてくれた人
美容研究家・メイクアップアーティスト 小林照子さん
1935年生まれ。コーセーにおいて長年にわたり美容について研究。世界初のパウダーファンデーションや美容液など、数々のヒット商品を生み出す。メイクアップアーティストの草分けとして活躍中。主な著書に『これはしない、あれはする』(サンマーク出版)など。
取材・文/佐藤有栄、土田由佳 イラスト/ico.
※女性セブン2021年10月21日号
https://josei7.com/
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