手汗、わき汗、顔の汗…嫌~な”汗”を抑える6つのツボとツボの押し方【鍼灸師監修】
蒸し暑い残暑が続いている。わきの汗や手汗、顔の汗…汗を抑えたいときには、”ツボを押す”のが効果的だという。汗を抑えるツボと押し方を鍼灸師に聞きました!
上半身の汗はわき周り、手汗は手のツボを押す
今すぐ汗を止めたいときには、ツボ押しが効果的。
「指先で押したときに、ツンとした痛みを感じる部分がツボです。わき周辺のツボは体の水分量を調整し、手のツボは血流を促すことで発汗抑制が期待できます。
わきはやさしく、手は強めに指で刺激し、10秒×3回押します。自分の汗に効くツボを探してみてください」(太子橋鍼灸整骨院院長・丸尾啓輔さん)
汗を抑える6つのツボと押し方
【顔汗】大包(だいほう)
上から6番目の肋骨の真下にあるツボ。左右にあり、腕を組んだときに両手の中指の先端が当たる位置が目安。顔汗のほか、全身のだるさや胸のつかえ、肋間神経痛にも効果的とされる。
【わき汗】屋谿(おくえい)
両乳首から3~5cm上にあるツボ。真下には大きなリンパ節が通っており、ここを圧迫することでわきの汗をコントロールできるとされている。胸痛やぜんそく、息切れのほか、バストアップにも効果が。
【顔汗】極泉(きょくせん)
左右の腕の付け根付近、わきの下のくぼみにあり、エネルギーが湧き出るツボとして知られる。腕の血液や水分の流れを促し、顔汗のほか、ストレスや不安感、腕や肩の痛みやこわばり、動悸の緩和も期待できる。
【全身】後谿(こうけい)
小指側の側面、手相でいう「感情線」の先端あたりの関節を真横から押すとあるツボ。消化器官を司るツボといわれていて、全身の汗を抑えることができる。ほかにも筋肉のこわばりや各部位の痛み、腰痛に効くとされる。
【手汗】合谷(ごうこく)
人差し指と親指の付け根の骨の間、水かきとも呼ばれる場所にある。肩こりや頭痛、眼精疲労など、肩から上の幅広い症状に用いられる“万能のツボ”として知られる。代謝や発汗機能を正常にする効果があるという。
【手汗】労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央にあるツボ。こぶしを握り、中指の先端が当たる場所を探すと見つけやすい。自律神経のバランスを整えるため、精神的な疲れに効くといわれている。緊張やストレスからくる手汗に効果が期待できる。
汗をかけない舞妓さんの汗止めワザ
舞妓さんの白塗りが汗で崩れないのは、着物の帯で「大包」と「極泉」のツボを押さえているからだといわれている。さらに、帯で圧迫することで、上半身の汗を抑えて下半身の汗を増やす「半側発汗」という皮膚圧反射も起こっているそう。
教えてくれた人
太子橋鍼灸整骨院院長 丸尾啓輔さん/鍼灸師、柔道整復師。整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、大阪にある鍼灸院で整体や美容鍼を行う。