83才現役介護ヘルパー「“まごわやさしい”でバランスよく」【喜寿でも元気でキレイな人の食習慣】
年齢を重ねてますますパワーアップする女性がいる。その共通点は「我が、まま」。自分の心と体にしっかりと向き合って大事にしているのは食事法! 現役真っ只中の彼女が極めた食事とは?
73才でヘルパー2級の資格を取得して働き出した、訪問介護ヘルパーの千福幸子さん(83才)の健康食事習慣を教えてもらった。
介護職についたのは72才のとき
現役の訪問介護ヘルパーとして働く千福さん。介護職についたのは72才の時。ご主人を亡くしたあと、その年齢からでも自分にできることはないかと考え、新たな道へと進んだ。
「仕事を通して待っていてくれる人がいる、頼ってくれる人がいるというのは、毎日の原動力になっています。いつまでも動ける身体づくりのために、日々の食事を大切にしています」
十数年前から取り入れているのが、野菜や果物の皮を使って作る自家製ジュース。料理した時に捨ててしまう根菜の皮や、果物の皮を再利用する。
「関西弁で捨てることを“ほぉる”と言うんです。だから“ほぉるもんジュース”って呼んでいるんですよ」
朝食はそれに加えて、トースト、りんご、チーズ。さらにスライスバナナをのせたヨーグルトにすりごまをかける。最後にブラックコーヒーにスキムミルクを入れて飲むのが、千福さんの定番朝食メニュー。
食事と一緒に熱燗も
夕食は頭文字に“まごわやさしい”がある食材を心がけ、肉より魚をメインに。食事と一緒に日本酒(1日7勺と決めている)を熱燗にして飲むのが大好き。「今更この年で休肝日を作ってもねぇ(笑い)」と千福さん。
「しっかり食事をしておかないと、動かれへん。夕食時は(ご主人の仏壇に向かって)お父さん、いただきますって言ってから、おちょこに日本酒を注いでのどを潤すの。この瞬間がとっても幸せなんですよ」
元気のヒケツ
●放って(捨てて)しまうようなくず野菜を捨てずに、トマトジュースと酢を加えて自家製のジュースにして栄養吸収。
●1リットルのペットボトルに水を入れ、腕を上げ下げして鍛えている。運動は毎朝起きた時に行う。
●食事は、「まごわやさしい」を心がけて好きなものを食べる。まは豆類。ごはごま。わはわかめ。やは野菜。しはしいたけなどきのこ類。
【プロフィール】
千福幸子さん(83才)
●1934年生まれ。73才で介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の資格を取得し、プラスワンケアサポートでヘルパーとして働きだす。その後、介護福祉士、ケアマネージャーの資格も取得。
※女性セブン2018年5月24日号
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