即位で見せられた笑顔の陰で…雅子さまが心配なさるご実家の「老老介護」
皇居・宮中三殿の賢所で行われた「御神楽の儀」をもって、天皇皇后両陛下は7か月にわたる即位関連行事を終えられた。一連の即位行事で雅子さまが見せられた笑顔から、“完全快復”を思った人も多かっただろう。しかし、その笑顔の陰には、「親の介護」という不安も──
社会問題の1つである「介護問題」は、雅子さまにとっても大きな関心事に違いない。そして今、ご実家である小和田家の“老老介護”という問題が、雅子さまご自身にも悩みの種になっているようだ。
小和田家は父の恆(ひさし)さんと母の優美子さん、双子の妹の礼子さん(53才)と節子さん(53才)と雅子さまの5人家族だ。雅子さまは幼少の頃から、外交官だった恆さんと家族とともに、当時のソ連やスイス、アメリカで海外生活を送られ、周りに日本人が少ないということもあり、雅子さまとご家族の結びつきは特別に強かった。
雅子さまが適応障害と診断された直後、軽井沢にある小和田家の別荘で療養生活を送られた時には、ご一家で雅子さまを多方面で支えてきたというほど、その絆は固い。
「東京・目黒区内の自宅は築30年以上の建物です。雅子さまがお妃候補として注目された時も、雅子さまはそこから勤務先の外務省に通われた、思い出深い場所です。2年ほど前からは、そこでは妹の節子さんがひとりで暮らしていたようです」(近隣住民)
2018年6月、恆さんは15年務めた国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)の判事を退任した。今は帰国して、優美子さんとともに都内の自宅に戻ったという。
「自宅にバリアフリーなどのリフォーム工事を施し、しばらく高齢のご両親と妹さんで暮らしていたようです。恆さんは自動車運転免許も返納したようで、運転は優美子さんや節子さんがしていたそうです。恆さんは、お元気とはいえ、もう80代後半です。2008年には軽い脳梗塞で倒れたと報じられ、2009年と2010年には2年連続で心臓のバイパス手術のために入院したといいます。少なからず、体調に不安を抱えているようです」(皇室ジャーナリスト)
今回の即位関連の儀式でも、小和田家の人たちの姿は見られていた。
「10月22日に行われた即位の重要儀式『即位礼正殿の儀』では、ご夫妻と2人の妹さんが一緒に参列していました。両陛下が登られた高御座(たかみくら)・御帳台(みちようだい)が置かれた宮殿の正殿『松の間』から向かって左側の回廊のあたり、旧皇族らが参列したのと同じ部屋で見守っていたそうです。ご長女が結婚、出産、病気など、さまざまな苦労を乗り越えて、立派に御帳台に上がられた。恆さんは小さくうなずいたりしながら、儀式の様子を映し出すモニターで雅子さまの一挙手一投足を食い入るように見守っていたようです。参列席から退席する時は、うれしそうな笑顔を浮かべていたと聞いています」(皇室記者)
介護体制が整った施設での生活も検討か
また、続く11月14、15日の大嘗祭にも、小和田夫妻が揃って参加したという。
「夕方からの『悠紀殿(ゆうきでん)の儀』にだけ出席したそうです。かなりの冷え込みでしたから、体力的なこともあり、深夜から未明にかけての『主基殿(すきでん)の儀』への参列は見送ったようです」(別の皇室記者)
儀式に参加できるほどに体力も充分だが、小和田家の知人によると、最近、生活にある変化があったという。
「これまで雅子さまの妹の節子さんが同居し、ご両親を支えていたそうなのですが、仕事の関係で節子さんはしばらく前から東京を離れて暮らしているそうです。現在、ご両親はふたりで支え合いながら暮らしているようです。お買い物や散歩に出られるお姿はたまに見かけます」(小和田家の知人)
ご高齢の夫婦で支え合う、“老老介護”状態ともいえる小和田夫妻。離れて暮らされる雅子さまも、ご両親への心配を深めておられることだろう。雅子さまはここ数年、ご実家への里帰りができていないというからなおさらだ。
「皇后となられ、皇太子妃時代とはまったく立場が変わりました。たとえ両親や妹であっても、今まで以上に気軽には会うことができなくなるでしょう。万が一、もし実父が介護や看護が必要な状態になっても、雅子さまが付きっきりで看病されることは不可能でしょう。妹さんたちに任せているとはいえ、今は2人ともご両親と離れて暮らしています。高齢夫婦だけでの生活は、もしもの時も心配です。多くの家庭でもそうですが、いずれ介護体制の整った施設で暮らすことも、長女として雅子さまがお考えにならないはずはないでしょう」(前出・皇室関係者)
皇室に嫁がれたとはいえ、親子の絆はいつまでも変わらない。実家のご両親の末永いご健康も祈られているはずだ──
※女性セブン2020年1月1日号