101歳のおばあちゃん《新・モーニングルーティーン》孫が描く漫画に「癒される」声、続々【作者解説】
富山県で暮らす101歳のおばあちゃんの漫画をXに投稿し、「じんわり癒される」「元気をもらえる」と注目を集めているイラストレーターのたばやんさん。明るく前向き、食べることが大好きなおばあちゃんのモーニングルーティーンとは。作者に制作秘話を聞きました。【全5回の第1回】
プロフィール/たばやん
富山在住のイラストレーター。女性誌やウェブ媒体など多くのメディアで活躍中。温かいタッチで人物をいきいきと描く作風で人気に。『2万人以上が暮らした 日本一の認知症グループホームの365日』(メディカル・ケア・サービス)でイラストを担当するなど、書籍・雑誌でも活躍。101歳のおばあちゃんの日常を描いた「おばあちゃんと一緒」をXに投稿し、注目を集めている。https://x.com/obaatyanntoissy ※コミックには、たばやんさん=ユキちゃん、おばあちゃん=ヤス子さんとして登場。
大正生まれ101歳のおばあちゃんに元気をもらう!
こんにちは、たばやんと申します。私のおばあちゃんは現在101歳。大正12年生まれ。富山県で暮らしています。
おばあちゃんは、私が生まれた時から一緒に住んでいて、共働きの両親の代わりにたくさん面倒を見てもらいました。
幼少期から祖母のぶっ飛んだ言動の面白さを感じながら過ごしていたのですが、ある時、そんな日常をブログに綴ってみたところ、多くのかたに楽しんでいただけたようで、それが現在SNSでの漫画投稿に繋がっています。
じわじわと読んでくださるかたが増えていき、「元気が出た」「癒された」「自分も祖母に会いたくなった」と言っていただけるようになり、とても嬉しく感じています。
おばあちゃんの漫画は「よく食べる姿」にも共感いただいています。
あるとき私がカップ麺を食べていると、おばあちゃんはじーっと眺めているので、ほんの少しだけ小さなお椀にお裾分けして一緒に食べたこともいい想い出です。
とっても食いしん坊なおばあちゃんですが、朝ご飯のときにもそれはいかんなく発揮されます。最近は足腰が弱ってきていて、家の中でも歩行器を使っているのですが、そんな状況でも、毎朝続けていたことがありました。
おばあちゃんのモーニングルーティーン
おばあちゃんは、朝起きて一番に窓を開けて外を眺めることが日課でした。
窓から見える景色や温かい太陽の光、鳥のさえずりなど、自然のさまざまなものを毎日いっぱい浴びることで、心身のバランスを整えていたのだと思います。時には、外の景色と会話していることもありました(笑い)。
「目に映るものを自分の味方と捉える」
そんなおばあちゃんの日課には、いつしか“果物の声を聞くこと”が加わりました。新たなモーニングルーティーンです。
朝のルーティーンは、周囲の色々なものに興味や愛着が持てるきっかけとなり、元気の源になっていたんだと思います。日常の中で少しでも自然や身近なものと触れ合う時間を取り入れることで、心の健康や生きる喜びが深まる。おばあちゃんからそんなことを学びました。(つづく)
文・漫画提供/たばやん
