江戸時代の謎解きで脳トレ!「猫の寄せ絵(イラスト)には何匹の猫がいる?」【クイズ作家監修】
ちょっとした合間に楽しめる脳トレ。脳を鍛えて、脳年齢の若返りを目指そう! 今回は、江戸町人が親しんだ「判じ絵=イラスト謎解き」に加え、日本最古の「なぞなぞ本」からのクイズを出題。あなたは何問解けるかな?
教えてくれた人
近藤仁美さん/クイズ作家
早稲田大学在学中にクイズ作家として活動を始め、『高校生クイズ』(日本テレビ系)など各種媒体に問題を提供してきた。国際クイズ連盟日本支部長。クイズの世界大会で出題を務める史上初・唯一の日本人であり、雑学とクイズの国際賞「Trivia Hall of Fame」殿堂入り。『人に話したくなるほど面白い!教養になる超雑学』などクイズ関係の著書のほか、日本の古典にまつわる著作・講演もある。
江戸の謎解き「判じ絵」とは
江戸時代に流行した、「絵で解くなぞなぞ」のこと。駄洒落のように同音異義語で言い換えたり、反転したり、一部が消えたイラストと文字の組み合わせから推測して、何が表されているのか読み解く言葉遊びです。浮世絵師たちが遊び心いっぱいに描いた食べ物や生き物、道具、地名などからは、当時の暮らしや文化が伝わります。
※画像の一部を加工しています。※答えは本文下部にあります。
【問題1】絵の中に何匹の「小さな猫」が描かれているでしょう?
人や動物などを寄せ集めて描かれた絵を、「寄せ絵」といいます。下の絵をよく見ると、いろいろなポーズをとった小さな猫たちが重なりあって、大きな1匹の猫を形作っています。さて、小さな猫は、全部で何匹?
【問題2】むか〜しむかしのなぞなぞにチャレンジ!
江戸時代と、そこからさらに時代をさかのぼります。平安時代や室町時代には、すでに「なぞなぞ」の原形のようなものができていました。さあ、昔の人と知恵比べしてみましょう。
【Q1】
NHK大河ドラマ『光る君へ』で話題の平安時代。さて、平安時代の『枕草子』に登場する、次の一節は何を表しているでしょう?
天に張り弓
<ヒント>
弓に似た形をした、夜の空に浮かぶものです。
【Q2】
日本最古のなぞなぞ集といわれる『後奈良院御撰何曾(ごならいんぎょせんなぞ)』。後奈良天皇が編集したその本にある、次のなぞなぞの答えは何でしょう?
「上を見れば下にあり
下を見れば上にあり
母の腹を通りて
子の肩にあり」
<ヒント>
「上」「下」「母」「子」という漢字をよーく見ると……?
【Q3】
江戸時代の『似我蜂物語(じがばちものがたり)』にある次の文字列が表す生き物はなんでしょう?
「いろはほへと」
<ヒント>
なじみのフレーズから、1文字だけ「取って」います。
【Q4】
戦国時代の公家が残したとされる『宣胤卿記(のぶたねきょうき)』にある、次のなぞなぞは何を表しているでしょう?
「梅の木を水に立て替へよ」
<ヒント>
「梅」という漢字の「へん」に注目です。