大人気ラーメン店『中華そば ふくもり』の冷やし中華レシピ「和風だしとナンプラーで店に近い味を再現」
連日の酷暑で、冷やし中華が食卓に並ぶ機会も増えるだろう。ついワンパターンになってしまうという人に、有名店の冷やし中華レシピをご紹介。今回は、行列ができる人気店・『中華そば ふくもり』だ。「工夫次第で簡単に店に近い味は作れます」と話してくれたのは、代表 前島司さん。店に近い味を再現できるように、家庭で作りやすい材料を使ったレシピを考案していただいた。全体を左右するたれも家庭にある食材で作れるという。たれや具、麺の絡め方など、それぞれのポイントも詳しく聞いてきたので、是非参考にして欲しい。
お店に近い味を再現
魚の旨みを極限まで引き出したスープが人気のラーメン店では、冷やし中華のたれにも煮干しのだしをたっぷり使用。今回は市販のだしやナンプラーを駆使して、手軽にできるのに店に近い味を再現してくれた。
「完コピを目指さないこと! 例えばお店のようなチャーシューも、工夫次第で、簡単に近い味に作れます。スープに魚の風味を利かせてよりお店の味に近づけたいときは、豚バラを煮る際に使うだしの素を、煮干しのパックにするといいですよ」(中華そば ふくもり 代表 前島司さん・以下同)
『辛煮干し冷やし中華』風の作り方
一口で魚の風味が口いっぱいに広がる
市販の和風だしとナンプラーで魚の風味とコクを表現。煮た豚バラもまるでチャーシュー! 2食材だけの簡単辛みそで味変も。
※材料は2人分です。
※たれは作りやすい分量です。かける際は好みで量を調整してください。
※作り方・食材は家庭用にアレンジしたもので、お店のものとは異なります。
【作り方】
【1】鍋に豚バラ肉100g、水13/4カップ、和風だしの素(顆粒)大さじ2/3弱を入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして2~3分程煮る。
【2】ボウルにしょうゆ(濃口)大さじ4、砂糖大さじ12/3を入れ混ぜ合わせ、①の肉を漬ける。味が染みたら取り出して刻む。
【3】卵2個に塩・砂糖・しょうゆ各少量を加えて薄焼き卵を作り、細切りにする。青ねぎ適量は刻む。
【4】一味唐辛子2:柚子こしょう1の割合で各適量混ぜ合わせる。
【5】ボウルに【1】の煮汁11/2カップ分、【2】の漬け汁、酢大さじ4を入れて混ぜ合わせ、ナンプラー大さじ1強を加える。
【6】中太の中華麺2玉はよくほぐしてから表示通りに茹で、流水でぬめりを取りながら洗う。
【7】【6】の水気を切って器に盛り、【5】をかけて麺と絡める。【2】、【3】、刻みのり適量、ミニトマト各1個をのせ、【4】を添える。
★お手軽辛みそを加えて
一味唐辛子と柚子こしょうを混ぜるだけで香り高い辛みそに大変身! 「柚子こしょうは少量でも味が整います」。
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●秘伝
<ほぐす>
茹でる前に麺を持ち上げるようにして手でほぐす。このひと手間で麺がくっつきにくくなる。
<絡める>
器に麺を盛ったらたれと絡める。「スープの風味を麺にまとわせることで、味わい深く」。
●たれ
豚バラ肉の煮汁と漬け汁、ナンプラーがポイント。酢はレモンやかぼすの果汁に代えてもおいしい。
●具
チャーシューには豚バラ肉の薄切りを利用。「あっさり目に仕上げたいなら、肩ロースやもも肉を使って。たれに漬けたら冷蔵庫に入れて冷やすと、味が染みておいしくなります」。
●中太麺
ラーメン店らしく麺は中太に。「しっかり茹でてしめれば、市販のものでOK」。
■お店では…
たれには旨みが凝縮された煮干しのスープを使用。食べやすい辛みの自家製辛みそは、ひき肉やねぎなどの具材と10種類以上の調味料をブレンド。
教えてくれた人
前島司さん / 中華そば 『ふくもり』・代表
【DATA】東京都千代田区内幸町1-7-24 日比谷グルメゾン内「RAMEN AVENUE」
撮影/菅井淳子
※女性セブン2023年8月17・24日号
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