しわを作らない!スキンケア・食事・表情・セルマッサージ法を専門家が伝授「表情の癖がしわを作る」「ケアは下から上」
加齢とともに増えていくしわ。「年だからしかたがない」とケアすることも面倒になりがちだが、ケアの仕方やしわを作りやすい癖に気をつけることも大切だ。しわを改善する方法を専門家に教えてもらった。
スキンケアの手順に要注意「下から上へ」が鉄則
化粧水や乳液をつけるときの手順にも“ルール”がある。メイクアップアーティストで『いくつになってもキレイになれる』などの著書があり、数々の芸能人のメイクも担当するレイナさんが説明する。
「化粧水でもファンデーションでも、顔の“下から上に”“内側から外側”に向けてケアするのが鉄則です。上から下に行うと、たるみに直結します。毎日のことなので、この手順はかなり重要です」(レイナさん・以下同)
毎日の生活習慣も、顔のしわやたるみに大きな影響があるとも。
●口元の筋肉を使う
「口元の筋肉も使わなければどんどんたるみ、ほうれい線が目立つようになります。歯磨きをするときに、口を大きく開けて奥歯までしっかり磨くだけでも、口まわりの筋肉の引き締めにつながります。舌も意識しないとあまり動かすことがないため、口の中で舌を歯茎に沿わせて右回りに10回、左回りに10回回す“ベロ回し”がおすすめ。これはマスクをしていてもできます」
●自分に合った高さの枕を選ぶ
「また、意外に重要なのが、枕です。寝ている間のしわ予防のためにも、自分の首の形に合った高さのものを選んでください。私は測定してオーダーメイドした枕を使っています」
●コラーゲンなどたんぱく質を摂る
食事では、肌を生成するために欠かせない、コラーゲンなどのたんぱく質を充分に摂ることを心がけたい。加齢画像研究所所長で『名医が教える最新1分美顔術』著者の奥田逸子さんが言う。
「鶏肉はコラーゲンがしっかり含まれている鶏皮ごと食べてほしい。脂肪を気にして皮を除く人もいますが、脂肪を避けると肌がパサついてしまいます。適度な脂肪は必要です。一方、豚肉に含まれるビタミンB2には、肌の潤いを保つ効果が。脂の摂りすぎが気になるなら、もも肉や肩肉あたりを選ぶといいでしょう」
大切な日々の表情「いつも口角を上げて」
最後に、レイナさんと奥田さんの2人が声を揃えるのが、「日々の表情」の大切さだ。
「どんなときでも口角は上げておきましょう。もっとも気をつけてほしいのが、しかめ面をしないこと。口がヘの字になってゆがみ、マリオネットラインもできて、老け込んだ印象が強まってしまいます」(奥田さん)
表情の癖もしわにつながりやすいとレイナさんは言う。
「眉をひそめる癖がある人は眉間にしわができる。スマホを見ながらずっと下を向いている人は、あごまわりにしわができます。食いしばりや頰杖もしわの原因になるので、癖に気づいて直していくことが大切です」(レイナさん)
ノーマスクで写真を撮る機会も増えてきたこの頃。しわを改善するルールを意識して、毎日の「たった1分の顔のしわ消しマッサージ」でマスクだけでなく、しわにもサヨナラしたい。
たった1分の顔のしわ消しマッサージ
■しわ改善メソッド 5つのルール
□ 化粧水や乳液をたっぷり塗って行う
□ 息は止めずに行う
□ 鏡を見ながら集中して行う
□ 筋肉が動いていることを意識しながら行う
□ 力をかけすぎないように行う