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暮らし

東海林のり子さんが明かす私の長生きスイッチ「BL小説を脳内再生、バックハグ大作戦も」

 高齢化が進む中、日常生活を支障なく送ることができる健康寿命も延び続けており、人生100年時代を謳歌できるようになった。芸能界でも80才以上の著名人が現役で活躍している。来年には90才を迎えるテレビレポーターの東海林のり子さんの元気の秘訣とは?最近ハマっているというボーイズラブ(BL)小説をはじめ、長生きスイッチをオンにする16のヒントを教えてもらった。

「おひとりさま」の生活を楽しむ東海林のり子さん

 2018年に病気で夫を亡くしてから、ひとり暮らしをしています。息子家族が同じマンションの別の部屋に住んでいますが、たまに一緒に食事するくらいで基本的に「おひとりさま」です。

 長年、事件取材で忙しくしながらも、子供を育てて夫の看病もやり切りました。なかなか自分の時間が持てなかったので、ここから先は私のための時間と思っています。年を取っても知らなかったことが多く、夫を亡くしてから知りたいことがどんどん出てくる。本当にワクワクが止まりません。

 最近、ハマっているのは1】ボーイズラブ(BL)小説。まったく知らない世界でしたが、妙に心が温まります。特に愛読しているのが本屋大賞を2度受賞した作家・凪良ゆうさんが書いているBL小説。お互いを思いやる登場人物たちの気持ちが素敵でほっこりします。

 おすすめは読みながら、頭の中で登場人物の姿かたちや声などを自分なりに映像化することです。脳が刺激されて想像力が養えるし、何より読んでいて楽しい。

 いろいろなことを知るために【2】新聞も愛読しています。いまはネットニュースも多いけれど、紙の新聞で動かない文字を読むと頭に入ってきます。【3】情報が偏るから1年ごとに朝日新聞と読売新聞を交互に契約して毎朝1面からひと通り読み【4】気になる記事はスクラップしてYouTube番組でのネタにしたりしています

 情報を集めながら【5】活発に動くことも心がけています。私は昔からX JAPAN推しだから、コロナ禍が落ち着いてからロックのライブなどにも出かけたし、この間はBL喫茶に行って店の扉を開けたら、白いシャツを着た男の子がズラーっと並んでいたので、BL小説の名場面を再現してもらいました(笑い)。ただ、あちこち出歩くけど、【6】外出した次の日は家でおとなしくして調整します。

イケメンのバックハグで温かい気持ちに

 元気の秘訣はやっぱり【7】イケメンですよ。ハマっているのは韓流アイドルやタイのBLドラマ。さらに最近は中国の歴史ドラマも見ています。みんなイケメンよ~。

 いまいちばん凝っているのは、【8】バックハグ大作戦。イケメンにバックハグをしてもらうんです。本当は正面からハグしてもらいたいけど恥ずかしいから、後ろからそっと手を回してもらう。

 もうおばあさんだから相手の男の子は何も感じないと思うけど、私は抱えられるとすごく温かい気持ちになります。この間は、よく行く郵便局のイケメンの局員さんにバックハグをお願いしました。来年はもう90才だから許されるお願いでしょう(笑い)。

 いつどんなイケメンとの出会いがあるかわからないから、朝起きたら、出かける予定はなくても必ず【10】お化粧をしています。この習慣が自分を美しくするんですよ。 

【11】新しい食べ物の開拓もしています。最近は栄養分が豊富で、洗わずに生で食べられる野菜のアイスプラントが大のお気に入り。16種類の【12】乳酸菌で作られたサプリメントも毎日のんでいます。

自分の好きなことでワクワクして生きていく

 ただし私はアバウトな性格だから健康にそれほど気を使いません。重要なのは、【13】自分は何となく死なない気がすると思うこと。昔から自然治癒力を信じ、たまにお腹が痛くなっても、「明日には治る」と思うと本当に翌日治っているんです。

 病気を気にしすぎてストレスをためるのは本末転倒なので骨折でもしない限り【14】病院に行かず【15】健康診断も全然受けていない

 数独や脳トレなどの健康法にも手を出しません。ボケ防止になるとか脳にいいからと【16】何でもやるのではなく、取捨選択することが大事。やりたくないことに手を出すとストレスになるからね。

 結局のところ、自分の好きなことをどんどんやった方がいいんです。年齢を言い訳にして何も楽しくないと思うより、日々、ワクワクドキドキしながら生きていたい。だから終活しようなんてことも思ったことはないですね。

→徳光和夫さん「1日100本以上のたばこで大病患った」現在元気に暮らすためにしている12のこと

教えてくれた人

東海林のり子さん(89)/テレビリポーター。1957年、ニッポン放送のアナウンサーに。1970年にフリーになると、テレビのワイドショーでリポーターとして活躍。「現場から東海林がお伝えしました」というフレーズでおなじみ。X JAPANがきっかけで、ロックファンに。

文/池田道大 取材/平田淳、伏見友里 写真/朝日新聞社

女性セブン2023622日号
https://josei7.com/

●海老名香葉子さん(89才)元気と若さの秘密「お化粧は毎日必ず」愛用コスメを公開!

●草笛光子さん89才、大空真弓さん83才、黒柳徹子さん89才「R90」の元気な女性に学ぶ健康法

●東海林のり子さん(88才)の人生100年時代を楽しむヒント「最近のテレビは面白くないからアマプラばかり」

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