料理にまつわる「名もなき家事」はこう減らす!専門家&読者の知恵19選
毎日の家事で大きなウエイトを占める「料理」。買い物・献立・下ごしらえ・調理・配膳・洗い物など、「料理」の裏にある”名もなき家事”は、数えればきりがない。そんな”名もなき家事”の負担を減らし、効率よく料理する方法を、家事の専門家や女性セブンの読者のみなさんが教えてくれた。目からうろこの裏技をぜひ実践してみて!
メニューは固定、食器は使用頻度でまとめる
ご飯を作る。その裏には、献立を考え、在庫をチェックして買い物に行くなど、“名もなき家事”がたくさんある。知的家事プロデューサーの本間朝子さんが、毎日の料理をできるだけ効率よくこなす方法を教えてくれた。
「毎食、栄養バランスを考慮しながら献立をたてるのは大変。私は、買い物の段階で、葉野菜、根菜、実野菜、海藻、肉、魚、大豆、果物など、買う量のバランスが取れていればOKとしています。それらを3日ほどで消費すれば、トータルでバランスが取れているから問題ありません」(本間さん・以下同)
献立は、ある程度は固定にしておくといい。
「水曜は水を連想するから魚料理、金曜はフライデーだから揚げ物など、曜日から連想して考え、固定メニューにしておくのもおすすめです」
食事の後には、洗った食器を棚に戻す作業もある。
「棚には、食器類を種類別に置きがちですが、それだと片づける際、あちこちに手を動かさないといけなくて大変。毎日のように使う食器は、持っている食器の2割程度なのが一般的です。ですから、種類別でなく、使用頻度でまとめてしまうと片づけも楽ですし、出すのも簡単です」
収納にゆとりを持たせ、出し入れしやすくするのも大切。
料理にかかわる名もなき家事の解消法19選
●食器やカトラリーは統一
「家族ごとの食器やカトラリーは不要。誰がどれを使ってもいいよう同じ種類で統一しています」(本間さん)
●好評なメニューをリストアップ
「家族が好きな献立や好評だったメニューをリストアップしておき、献立に迷ったら、その中から選ぶというのもおすすめです」(本間さん)
●給食と被ってもOK!
「夕食のメニューが給食と被って文句を言われても、“給食と母の味はどこが違ってどこが同じ?”などと、楽しい話題に変えます」(タスカジ)
●メニューはローテーションに
「メインのメニューは、肉→魚→卵→豆など、ローテーションにしています」(タスカジ)
●汁物は具沢山で栄養バランス&満腹感も
「豚汁やミネストローネなど、具だくさんの汁物を常備しておくと、おかず不足や栄養バランスを補いつつ、満腹感も得られます」(タスカジ)
●献立はメインと副菜セットで決めておく
「焼き魚のときはおひたし、パスタのときはサラダ&スープなど、献立をペアで考えるのも手。あと1品どうしようというときに役立ちます」(本間さん)
●冷蔵庫の早く使う食材はわかりやすく
「冷蔵庫の目立つところに早く使う食材置き場を設けています。ケースは中身が見えるよう透明に」(タスカジ)
●魚は燃えるごみの前日に
「燃えるゴミを出す前日を魚の日にしています。翌日すぐに捨てられるので、ゴミ箱にも生臭いにおいが残りにくいです」(49才/主婦)
●洗った食器はそのまま
「食洗機で洗った食器は食器棚に片づけず、機内に入れっぱなしにして、次の食事でも使っています。毎回、同じ食器を使うので」(61才/主婦)
●茶渋はメラミンスポンジが◎
「コップについた茶渋は、軽い汚れならメラミンスポンジでこすれば落ちます。漂白剤に1~2分つければ頑固な汚れも一発です」(タスカジ)
●麦茶は粉末を水に溶かすだけ
「麦茶は煮出さず粉末を使用。2Lの水に溶かすだけなのでガス代の節約にも」(38才/主婦)
●面倒な魚グリルの掃除は温かいうちに
「魚グリルを使った後は、まだ冷めきらないうちにスプレータイプの食器用洗剤を吹き付けておくと汚れが落ちやすくなります」(タスカジ)
●グリルの受け皿には水溶き片栗粉!
「魚グリルの受け皿に水溶き片栗粉を入れておき、調理後に冷ますと汚れごと固まり片づけが楽」(タスカジ)
●ネットスーパーでラクに&ついで買いを防止
「食材の買い出しはネットスーパーがおすすめ。ついで買いを防げ、合計金額を見ながら選べるので予算内で収めやすく、節約に」(本間さん)
●安い野菜をベースに料理
「その日に店でいちばん安い野菜でメニューを決めます。安い野菜は旬のものなので、栄養面もバッチリ。ちなみに冬は鍋の日が多いです」(タスカジ)
●合わせ調味料で手軽に
「“回鍋肉の素”など、合わせ調味料を常備。ご飯を作るのが面倒なときも、食材を数品切って入れるだけなので重宝しています」(57才/主婦)
●おしゃれな保存容器を食器に
「食器としても使える見栄えのよい保存容器をいくつか持っておくと、ラップがけや食器洗いの手間が省けるし、節約にもなります」(本間さん)
●ワンプレートで手間を最小限に
「食事はワンプレートで提供します。それも家族全員同じ皿です。洗い物の時短になり、しまう手間も最小限で済みます」(31才/主婦)
●冷凍弁当を活用
「私がいないときや作りたくないときの家族の食事は、市販の“冷凍弁当”を活用しています。最近のものは栄養バランスに優れ、おいしいですよ」(タスカジ)
教えてくれた人
知的家事プロデューサー 本間朝子さん
家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案。家事動線のプロデュースや便利家事グッズの商品開発にも携わる。著書は『60歳からの疲れない家事』(青春出版社)ほか多数。
タスカジ研究所
家事代行マッチングサービス「タスカジ」が取り組む事業。プロのノウハウなど家事技を情報発信している。今回は本企画のため、登録ハウスキーパー51人にアンケートを実施。
取材・文/鳥居優美 イラスト/やまなかゆうこ
※女性セブン2023年2月9日号
https://josei7.com/
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