猫が母になつきません 第323話「よんでもこない」
「猫なんかよんでもこない。」そういうタイトルの漫画もありましたが、犬とちがって猫は呼んでも来てくれないことが多い。おまえが来い、という感じで、鳴き声がするので廊下にでてみたら途中まで来ているのに立ち止まり、そこから抱っこさせて部屋まで移動してごはん食べる、なんてことも。近くにいるときなんて呼んでも「何?」みたいな感じで振り向く程度で、わざわざ近づいていくまでもなかろう…はい、そうです。しかし最近、足先をぴくぴく動かすと100%の確率で来てくれることを発見。うちの猫はどんな時でもそれを目にすると近づいてすりすりせずにはいられないようです。動くものに反応してしまうという猫のハンターとしての本能と、飼い主の足なので自分の匂いをつけてマーキングするという習性を利用した猫バカ待望の大発明です(苦笑)。モフりたい…という衝動にかられたときには必ず発動しています。でも、いつか猫が慣れてしまってぴくぴくが無視される日が来たとしてもかまいません。呼んでもこない…それが猫なので。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。