ボトルに水道水を入れて最短1分で“高機能電解水”がつくれる生成器が誕生
美容ローラーやドライヤーを展開するブランド「リファ」や、トレーニング機器「シックスパッド」などで知られる企業「MTG」が、衛生分野に参入した。
ハイジーン(衛生的で清潔であること)と、これまで培ったテクノロジーの融合を「ハイジーンテック」と名付け、「誰でも・簡単に・安心して使える」電解水生成器を開発したのだ。さまざまな効果があるという“高機能電解水”を水道水からつくる『e-3X』がそれだ。安全性を重視し、基となるのは水道水のみ。それを叶えたのは、独自開発のコアテクノロジー・EOCIS(※1)による。
「本体内部に組み込まれた特殊電極に最適な電圧をかけることにより、水道水に含まれる成分を電気分解します。そして、塩素系物質やオゾン、OHラジカルなど多くの効果をもたらす物質を生成し、それらを包み込む0.1mm以下の極微細な泡の“ファインバブル”を発生させるのです。除菌物質を包み込んだファインバブルは対象物に当たると破裂し、除菌物質を拡散するなどの効果を発揮します」(同社ウェルネス部広報の岩野亜未さん)
ウイルス除去や消臭、防カビ効果も
使い方は簡単だ。ボトルに水道水を注ぎ、スタートボタンを押すだけ。最短約1分で80mlの“高機能電解水”が完成する。
ドアノブや家具、キッチン用品、衣類にも噴霧可能で、デリケートなベビー用品やペット用品にも安心して使える。加えて、アルコールに弱いプラスチック製品や電化製品、時計、スマホなどにも使用できる。
細菌・ウイルスに対しての除去効果だけでなく、消臭効果も確認されており、トイレやペット、生ゴミ、汗のにおいの原因となる「アンモニア」「イソ吉草酸」を弱体化させる。さらには、黒カビの原因菌を予防する「防カビ効果」もあるという。
「シンクや浴室など水回りのカビ対策として、お掃除の仕上げにひと噴きすれば黒カビの発生を抑制できます(※2)」(岩野さん・以下同)
この4月にはスギ花粉・ダニのアレルゲン低減に対しての効果も発表されている(※3)。
効果は12時間持続
ボトル内の電解水の効果が持続するのは12時間。使い切れなかった場合はまな板に噴霧したり、排水口などに流せば、そこでも効果を発揮する。
「商品価格が2万円弱と初期コストはかかりますが、電極は約7000回(※4)、電解水の生成が可能です。交換用のカートリッジや詰め替え品、生成に必要な薬剤なども必要ありません。電気代は1日1回電解水を生成した場合、年間約10円と試算しています」
スプレー付きの本体は、生成が完了した後、ボトルベースから外せば、そのまま使えるのもうれしい。
水道水から生成した電解水は安心で快適な毎日に一役買いそうだ。
(※1)EOCIS(Electrolytic Oxidation Circulation System)は「電解酸化循環システム」の略称。
(※2)黒カビの発生を抑制するものであり、表面化した黒カビを除去するものではない。
(※3)生成された電解水と比較のための水道水を各アレルゲンに噴きかけ、それぞれのアレルゲン低減率を確認。アレルゲン濃度はELISA法にて測定。
(※4)電極の耐久試験数。推奨使用方法以外による劣化、使用時の破損等により電極を含む製品の耐久性は異なる。
【データ】
“高機能電解水”生成器『e-3X』/1万8480円。
取材・文/藤岡加奈子
女性セブン2022年5月5日号
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