『具だくさんアンチエイジングトマトスープ』で肌と髪の対策を「ポイントはリコピンたっぷりのトマト缶」
空気の乾燥によるしわや髪のパサつきなどは、外側からのケアだけではなく、内側からのケアも大切。管理栄養士の菊池真由子さんは「トマトスープを飲むことで改善できる」とアドバイスします。早速詳しい内容を見ていこう。
髪も肌も若返るトマトスープ
寒い時期は最も老化が進む時期である―これは東洋医学の世界で定説とされる考え方だ。寒さで体が縮こまり、背中が丸くなったり、空気の乾燥によって肌から水分が失われてしわが目立つようになる、髪がぱさつきやすくなるなどがその理由だ。
春が近づいてきた今こそ、こうした老化現象を、スープを食卓に取り入れることによって改善したい。
管理栄養士の菊池真由子さんが推奨するのは野菜をふんだんに使った「具だくさんアンチエイジングトマトスープ」だ。
「大鍋で一ぺんに作ったものを保存でき、料理のストレスから解放されるのもスープの大きなメリットです。残ったスープは保存容器に入れて、冷蔵保存で翌々日中に食べきるのが理想です」(菊池さん・以下同)
スープ作りにはリコピンたっぷりの「トマト缶」を!
ポイントは、買い置きできて手軽に使えるトマト缶だ。
「トマトのリコピンは、紫外線のダメージから肌を保護してくれる、アンチエイジングになくてはならない最強の成分です。特に缶詰のトマトは生で食べるトマトと品種が異なり、缶詰の方がリコピン含有量が多い」
スープのベースになるリコピンたっぷりのトマト缶に加え、ほかの野菜にもそれぞれ老化予防効果がある。
「にんじんのβ-カロテンは肌や髪を若々しく保つために欠かせない栄養素で、老化を促進する紫外線への抵抗力を高めてくれます。細胞の老化を防ぐα-カロテンもたっぷり含まれているため、まさに“若返りの野菜”と言って差し支えないでしょう。キャベツとエリンギは豊富な食物繊維がポイント。便秘解消効果により、肌荒れや吹き出物といった“老け見え”防止にもつながります」
「具だくさんアンチエイジングトマトスープ」の作り方
スープを作る際のトマトは、生よりリコピンが多く含まれている缶詰を使うのがポイント!
作り方(4人分×2回分)
【1】玉ねぎ2個は薄切り、にんじん1本は薄めのいちょう切り、キャベツ1/4個(約200g)は5cm角ほどのざく切りにする。エリンギ2パック(約200g)は縦半分に切って薄切りにする。
【2】鍋に、オリーブオイル大さじ2を入れて中火で熱し、【1】の玉ねぎを入れ、半量になるまで炒める。
【3】【2】に、【1】のにんじんとエリンギを入れ、エリンギがしんなりするまで炒めて火を止める。
【4】【3】に、カットトマト1缶分を入れる。さらに、空けた缶に水を入れて2杯分(約4カップ)を鍋に入れ、全体を混ぜたら中火にかける。
【5】スープがひと煮立ちしてきたら、固形スープの素(チキン・ブイヨン)各1個を入れてよく溶かし、【1】のキャベツを入れてやわらかくなるまで煮て、塩適量で味を調える。
★ちょい足しはあさりがおすすめ。2日目は“味変”に挑戦してみよう。
スープと一緒にたんぱく質も一緒に食べよう
管理栄養士でフィットネストレーナーの河村玲子さんは、
「野菜たっぷりのスープを生活に取り入れるのは確かに体に最適ですが、ひとつだけ気をつけたいのは、たんぱく質不足です。筋肉を維持するために、スープとパンやご飯だけという食事は避け、魚や肉などを一緒に食べてください。たんぱく質は筋肉だけでなく強い骨を作るために欠かせません」
魚や肉など、たんぱく質と一緒にスープを飲んで若返り効果を狙おう!
教えてくれた人
菊池真由子さん/管理栄養士、河村玲子さん/管理栄養士・フィットネストレーナー
撮影/矢口和也 イラスト/勝山英幸
※女性セブン2022年2月10日号
https://josei7.com/
●健康学の専門家が提案する「赤いスープ」って?生活習慣病の予防やアンチエイジングも