外反母趾にもやさしい最新ブーツ 40代からの足の変化”アーチエイジング”に着目
加齢とともに増える外反母趾や巻き爪といった足のトラブル。40代以降から顕在化しがちで足のアーチが変化していくことに原因があるという。”アーチエイジング”に着目し、開発されたブーツに注目。年齢を重ねた人の足にフィットする理由とは――。
「外反母趾」「ウオノメ・タコ」「巻き爪」「足幅が広い」「甲が高い」──加齢とともに足はさまざまなトラブルを抱えがちだ。
「若い頃に細身の靴を無理に履き続けるとアーチ(土踏まずにあたる部分で、弓形にカーブしている)が崩れ、足幅が広がり、外反母趾になったりします。また、40代以降は加齢による足のトラブルを抱えているかたも多いです」(fitfit・マーケティング部・菅野莉緒さん)
足のアーチが変化していくことを「アーチ・エイジング」と呼び、これが足トラブルの原因となる。
「40代以降から顕在化するため、それまで愛用していた細身の靴を控え、見た目より履きやすさを重視したラクな靴にシフトする人がその頃から増えますが、本音はやはり“素敵な靴を履きたい”というかたが多いです。そういった声に応えるため、2011年に機能性とデザイン性を兼ね備え、アーチ・エイジングもサポートするブランド『fitfit』が誕生しました」(菅野さん・以下同)
その特徴を聞いた。
足に優しく、美しいシルエットが実現した理由
「コンセプトは“外反母趾にもやさしい靴”。外反母趾などの足トラブルを持つかたでも履きやすいよう、構造や製法、素材にこだわり、美しい形も実現しました。ハレの日にも履きたくなるデザインです」
●親指を解放するオリジナルの木型
「靴の木型は一般的に、センターラインが真ん中にありますが、fitfitは中心線を親指側に寄せた『足なり設計』。親指を圧迫せず、まっすぐ伸びるフォルムにしています。前足部を幅広にすることなく、指先の形そのままに履けるシルエットを実現しました」
※「木型」とは靴の原型であり、フォルムや機能を決める重要な土台。
●足本来の形に合わせた、高低差のあるつま先設計
「ソールのつま先部分は、足指のラインに沿ってフィットするように、大きく爪の厚い親指側を高く、小指側を低く設計しました。足本来の形に合わせた快適な履き心地です」
●木型に合わせた機能的で美しいソール
「軽量で屈曲性のいいソールを採用。中敷きのかかと部分を1~1.5cm程度高くしたインヒールが入っているものも多く、履いたときにいちばん美しく見えるようなシルエットに設計しています」
この『ポインテッドヒールニーカーブーツ』は細身でヒールが高い。足トラブルを抱えている人は一見敬遠しがちなデザインだが……。
「ヒールが5.5㎝と高いのですが、足のアーチをサポートするインソールが入っていて、クッションも内蔵。さらに、甲をしっかりと押さえてくれるデザインなので、前すべりせず、かかとに正しく重心が乗る設計になっています。さらに、細身デザイン特有の窮屈感をなくすため、つま先の捨て寸も長めに確保。指先に空間が生まれ、歩行中に指がギュッと詰まりにくいです」
中年以降は靴選びが難しく、気に入ったデザインの靴に足をねじ込んでトラブルを招いたり、デザイン性の高い靴を最初からあきらめてしまったり。fitfitはそんなジレンマを解決してくれる。
【データ】
『ポインテッドヒールニーカーブーツ 』/ブラックとカーキグレーの2色展開
サイズ:22.5~25cm
価格:1万7490円
https://fitfit.jp/
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2022年2月10日号
https://josei7.com/