60才過ぎたら“やめるべき”5つの美容習慣を専門家が提案|グレーヘア、朝の洗顔…
若い頃から続けている美容の習慣を60才を過ぎたら見直したほうがいいかも…。20代、30代のときに使っていた高級な美容液を使い続けていないだろうか?話題のグレーヘアは今の自分にふさわしいだろうか。60才を過ぎたら「やめたほうがいい」5つのことをチェックして、年齢なりの美しさについて考えてみよう。
”やめるべき”5つの美容習慣を専門家が提案
【1】高級化粧品の購入
化粧品は薬ではないため、劇的に効果が表れるわけではない。高級品も肌に合わなければ逆効果となる。
【2】グレーヘア
黄色人種のアジア人の白髪は黄みが強くなりやすく、本当の意味でグレーには見えず、くすんだ色になりやすい。そのため肌もくすんで見えてしまう。
【3】ロングヘア
加齢により全身に栄養が行き渡りにくくなるため、髪の毛まで充分な栄養が行き届かない。長い髪はパサついて、不潔に見えることも。
【4】朝の洗顔
肌の脂と水分の量が減少するため、洗いすぎが乾燥を招く。「顔がテカる」という人も、過度の乾燥が原因のことがほとんど。
【5】高い枕
枕を高くすることは、うつむいているのと同じ状態をつくり出すため、首にしわが増える。
→未唯mieが60才過ぎて“やめた”4つのこと「ワクワクすること以外がんばらない」
以上の5つのやめるべき習慣について、以下で専門家に詳しく解説してもらった。
高級化粧品よりも表情筋を動かす
アンチエイジングには、美容成分がたっぷり配合された高級化粧品ほど効果的だと思っていないだろうか。
メイクアッププロデューサーの加藤聖子さんは、60才以上は、高級化粧品に逃げてはいけないと話す。
「高齢になると、高級美容液やクリームを1つだけ買い足して満足する人がいますが、長期間継続して毎日たっぷり使えないのなら意味がありません。
化粧品は薬ではありませんから、数日で劇的に変化することはあり得ません。値段よりも、毎日のケアの“やり方”が大事。顔がたるんで老け込む人は、表情筋を動かしてない人がほとんどなので、それならば、口角を上げればいい。わざわざ高いクリームを使ってマッサージをする必要はないのです」(加藤さん・以下同)
安易にグレーヘアにするのはやめたほうがいい
手間をかけないことが“いまっぽい”とされる昨今。思い切って、白髪染めをやめる人も増えている。だが、こまめに手入れができないなら、それはやめた方がいいと加藤さんは言う。
「お手入れが大変だからとグレーヘアにする人がいますが、むしろ逆です。白髪を美しく見せるのは難しく、人によっては見すぼらしくなることもある。そもそも日本人の白髪は欧米の人と比べて真っ白ではなく、黄みがかっています。
毎日、頭皮マッサージを行って血行を促進しないと、ますます白髪の黄みが増して、パサついて見えます。実は黒っぽく染めた方が薄毛も目立たず、若々しく見える人は多いのです」
→話題の「グレーヘア」作り方|美しいスタイル完成までのプロセス画像
朝の洗顔は60才すぎたらやめどき
子供の頃から習慣になっている朝の洗顔も、60才を迎えたらそろそろやめどきだ。
「年とともに皮膚の脂や水分は減少するので、朝の洗顔はそもそも不要です。『皮脂で顔がテカる』という人もいますが、それはほぼ水分不足が原因。洗顔をしすぎると、肌は潤いを取り戻そうとして、余計に皮脂が出るのです。水で軽く洗い流すだけで充分です」
分厚い枕はしわの原因に?
美しさを保つには、何より睡眠が重要。しかし、快適な眠りにつくために工夫していることが、老けて見える原因をつくっている恐れがある。ずばり、枕の高さだ。
「枕が高い人ほど、首にしわが多い。現代人はスマホやパソコンを使うことで、うつむく時間が長いですが、うつむき姿勢に慣れている人ほど枕を高くしたがります。首のしわは一気に老けて見えるので、なるべく伸ばしてください」
分厚い枕はやめて、バスタオルを折りたたんで枕代わりにするのがおすすめだ。60才を過ぎたら、不要なものはどんどん手放した方が身も心も健やかになれる。だからといって、思い出のアイテムや、お気に入りのグッズまで、やみくもに処分するのはやめておこう。
「最近は、なんでも定額制のサービスがあって、ものを持たないことが主流です。しかし将来、金銭的な事情などから定額制サービスを解約するかもしれない。そんなとき、懐かしの本をながめたりレコードやCDがあれば、いつだって好きな音楽を聴くことができます」(つじかわ耳鼻咽喉科・院長の辻川覚志さん)
長い人生、まずは慌てて生きることをいますぐやめよう。
※女性セブン2021年4月8日号
https://josei7.com/
→60才過ぎたら”やめるべき”5つの医療習慣|薬、サプリ、病院のはしご…【医師監修】
教えてくれた人
メイクアッププロデューサー・加藤聖子さん、つじかわ耳鼻咽喉科 院長・辻川覚志さん