兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第82回 悲劇のヒロイン気取りですか?】
若年性認知症を患う兄の症状が進み、理解しがたい行動がますます増えてきた。同居する妹のツガエマナミコさんは、今後のどうするべきかに逡巡し、気持ちのコントロールに苦慮するこの頃…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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「自己暗示で乗り切れるか、わたくし…」
「これが最後の朝」「今日が終われば全部終わるから」と言い聞かせながら、起きぬけに掃除機をかけるツガエでございます。
子供だましのようですけれども、なんとかして今日1日を乗り切ろうとする苦肉の自己暗示。こういったマインドコントロールのバリエーションを豊富にすることが介護者には必要な能力かもしれません。
幸い、わたくしにはお仕事という大義名分があるので、お部屋にこもって何時間も兄を放置しており、「我は介護者なり」と偉そうなことは言えません。もっといえば、わたくしはただ、兄と同居しているだけなのです。
優先しているのは、わたくしの身体的・精神的安定であって