簡単ツボ押しで血行促進！スマホやパソコンによる目の疲れを解消する「即効ケア6選」

　スマートフォンやパソコンを長時間使用する生活が当たり前となり、目が疲れる、頭が痛いといった症状を訴える人も増えています。放っておくとさらに体調を崩してしまうかも…。「ブルーライトよりUVをカット」「目は冷やすより温める」「昼光色より電球色」など現代人必見のいますぐ取り入れるべき”目の疲れ”を解消する対策を紹介します。

スマホやパソコンを長時間使う生活が当たり前となり目の疲れを訴える人も増加しています。 — 起床から就寝まで使用するスマホの影響で目の負担は増えるばかり（写真／pixta）

スマホ時代の即効アイケア6選

【1】UVカット眼鏡をかける

　眼鏡はブルーライトより、紫外線をカットできるものがいい。中目黒眼科院長の杉本由佳さんが言う。

「紫外線は、ピントを合わせる働きを担う水晶体という組織を傷つけ、角膜の傷や角膜炎、白内障の進行を早めます。また、結膜が盛り上がる翼状片（よくじょうへん）や瞼裂斑（けいれつはん）を引き起こしやすくなり、充血などの原因になります。日差しの強い日は、大人も子供もUVカット機能のあるサングラスを着用した方がいい。ただし、UVカットレンズには寿命があるため、必ず4～5年で新しいものに替えましょう」

【2】「目を閉じる」より「遠くを見る」

　スマホを見ていて、目が疲れたときに目を閉じる人は多いだろう。目を閉じることで酷使した目を休息させることはできるが、それだけでは不充分だと川原眼科理事長の川原周平さんが言う。

「至近距離でスマホ画面を長時間見つめていることが原因で、内側に目が寄った『急性内斜視』になる人が増えています。物が重複して見えるようになり、治療には手術が必要なこともある。遠くを見ると、眼球は本来あるべき目の中央に自然と移動します。30分に1度、1分程度でいいので、スマホから目を離して遠くを見てください」（川原さん・以下同）

【3】温めてドライアイを改善

　また、疲れたときに目を冷やすとシャキッと目が覚めた気分になるが、目のケアには温めるのが正解だ。

「温めることで血流がよくなると、涙腺から出る涙の量が増えたり、涙の蒸発を防ぐ油脂の分泌が促進されます。ドライアイの改善に効果的です」

　自宅で目を温める場合は、ハンドタオルと電子レンジで簡単にできる。

「両目を覆える大きさの清潔なタオルを水に濡らして絞り、それを電子レンジで1分半くらい温める。やけどしない程度に冷ましてから目の上に5分ほどのせるといい。市販の蒸気で温めるアイマスクも効果的です。温めることは目の疲労回復に即効性があり、眼精疲労による頭痛や肩こりなどの解消にもつながります」（杉本さん・以下同）

【4】ストレッチとツボ押しで血行促進

　温めるのと同じくらい、目のストレッチも疲労回復効果が期待できる。

「職場でのパソコン作業で目が疲れたときは、眼球のストレッチがおすすめ。まずは上下右左へと動かし、右回転、左回転させるだけ。それを3～5回ほどやると眼精疲労が軽減します。朝昼晩に行うとかなり効果的です」

　目の周囲にはツボが密集しており、押すだけでも即効性を感じられる。

「眉頭には『攅竹（さんちく）』という目の疲れを取るツボがあります。親指以外の4本の指を天井に向けて親指だけをツボにあて、5回くらい、まっすぐ押し込むように刺激するといい。頭蓋骨の目のくぼみである『眼窩（がんか）』周辺はだいたいツボなので、目の周囲をぐるっと押すとスッキリします。ただし、絶対に眼球を押さないよう注意してください」

■目の疲れを解消するツボ

　目の周囲には疲労回復のツボが集まる。眼球を押さないように注意。

・絲竹空（しちくくう）

・太陽（たいよう）

・瞳子りょう（どうしりょう）

・承泣（しょうきゅう）

・睛明（せいめい）

・攅竹（さんちく）

・魚腰（ぎょよう）