兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第60回 兄への不安、わたくしの不安」
57才で若年性認知症を発症した兄と暮らすライターのツガエマナミコさんが2人の日々の様子を綴る連載エッセイ。他界した母の認知症介護の経験もあるツガエさんは、兄の変化にはいろいろと思うことがある。そしてツガエさん自身の体力、体調も気になるこの頃だ…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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加速する認知症と私の寄る年波問題
兄と二人で地方の大雨のニュースを見ながら昼食をとっていると、急に「今日はここ何時に閉めるの?」と聞かれ、「???」となってしまったツガエでございます。
「え?閉めるって?」
「だから、ここ何時まで開けるの?」
「う~んと、ここに住んでるからさ…、ずっと開いてるよね」
本当に意味が分からなくて言葉に詰まったのですが、あとからよくよく考えると、たぶん兄は一瞬「会社にいた」のだと思います。あくまで想像ですが「大雨=早めの帰宅」から出てきた言葉なのではないかと…。ただ大雨は遠い地方のお話だったんですけれ