兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第47回 兄、とてつもなく暗くなる」
ライターのツガエマナミコさんは、若年性認知症の兄と2人暮らし。仕事を辞め、ずっと家にいる兄の生活サポートを続けながら仕事をする日々だ。そんなツガエさんが兄との生活で起こるさまざまなことを綴る連載エッセイでは、ツガエさんの心の機微も明かしている。家族といえども、兄のお世話にはいろいろと思うところはあるようで…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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私の社会貢献は“兄との暮らし”!?
唐突ですが、わたくしはボランティアというものに参加したことがございません。この数年、大きな災害が多発しましたので、わたくしも「何かしたい」と思い、役所のホームページを調べたことがございます。でも「今度こそ」と思い、比較的近い被災地での募集を見つけたときも結局「兄がいるから」と二の足を踏んでしまったのです。
“行けない言い訳をするような奴は、結局行かない。本当に行こうという志がある人は、何があっても行くんじゃボケ”と心得ております。だからこそ、兄を言い訳に行かない自分を責めてまいりました。しかし、ふと、「それぞれがそれぞれの場所で、できることをできる範囲で」というボランティアの本質ともいえる言葉を目にして、被災地に行くことにこだわる必要はないと思いはじめました。
それどころか、とてつもない拡大解釈を独自で推し進め、なんと、わたくしがわたくしの