老けやすい人は遺伝子のせい!?遺伝子タイプチェックで知る正しい対処法
シミやシワができやすい、実年齢よりも上に見られることが多い…同じ年代の人と比べて、老けやすい気がする──。実は、生まれ持った遺伝子の影響で老化が緩やかな人、早い人がいるという。自分の“遺伝子タイプ”を知って、正しい体のメンテナンスを実践しよう。
→遺伝子タイプがわかるチェックリスト|その疲れやすさは遺伝子のせいかも…
あなたは老けやすい遺伝子の持ち主?チェックリスト
教えてくれたのは、『自分の遺伝子がわかる本』(アスコム)の著者で、3000人以上の遺伝子を調べてカウンセリングを行ってきた遺伝子カウンセラーの植前和之さん。
まずはチェックシートで診断して、本文の解説を参考にして。
■老けやすい?
□シミやしわができやすいと感じる
□化粧品を変えると肌が荒れることが多い
□実年齢より上に見られることが多い
□同年代の人より白髪が多い方だ
□同年代の人と比べて、老眼が進むのが早いと感じる
●1つも当てはまらない…「ピチピチ遺伝子」の持ち主
老化の原因になる「活性酸素」への抵抗力が強く、老化がゆるやか。
●1つ以上当てはまる…「ヨボヨボ遺伝子」の持ち主
活性酸素に抵抗できないため、早く老化する。
1回のフルマラソンで1年分老ける人
実年齢は同じなのに、老けて見える人と若く見える人がいるのは、日本人の半分以上が持っているという「ヨボヨボ遺伝子」と、約4割が持っている「ピチピチ遺伝子」に一因がある。
「老化の原因は、ストレスや喫煙などで体内に発生する“活性酸素”。“ピチピチ遺伝子”は、活性酸素を増やさないよう脳に指示を出すため、老化に抵抗できます。一方、“ヨボヨボ遺伝子”はなんの指示も出しません」(植前さん・以下同)
活性酸素は、激しい運動をしたり、紫外線を浴びたりすることでも増える。一説によれば、フルマラソン1回で、日常生活の1年分と同じ量の活性酸素が発生するといわれている。つまり、持っているのが「ヨボヨボ遺伝子」だった場合、1回のマラソンで1才年を取るようなものなのだ。活性酸素を増やさないためには、こまめなストレス発散、禁煙のほか、この時期は紫外線対策にも力を入れたい。
●日傘、日焼け止め、美白系の化粧水で対策を
「日傘や日焼け止めで、基本的な対策を徹底してください。美白系の化粧水には抗酸化作用のあるビタミンCなどが含まれているものが多いので、この時期だけでも使うようにするのがいいでしょう」
●抗酸化作用の高い栄養素の接収を
次に、抗酸化作用の高い栄養素を食事で摂ることだ。
「ビタミンA、C、Eは“抗酸化ビタミン” “ビタミンエース(ACE)”とも呼ばれます。にんじん、キャベツ、レモン、キウイ、いちご、アーモンド、大豆、かぼちゃなどがおすすめです。さらに、ポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物などの“ファイトケミカル”も併せて摂るといい。ポリフェノールはブルーベリーや赤ワイン、カカオに多く、カロテノイドはにんじん、かぼちゃのほか、トマト、すいか、ほうれん草、ブロッコリーなどの色の濃い野菜に豊富です。含硫化合物は大根、わさび、玉ねぎなど辛みのあるものに多く含まれます」
自分の遺伝子タイプを知れば、これからはムダなく正しい健康法を実践できる。
※女性セブン2020年5月7日・14日号
https://josei7.com/
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