旬の野菜が体にいい5つの理由|イライラする時に食べるといい野菜って?
薬膳では、食材も漢方の生薬と同様に5つの性質(熱、温、平、涼、寒)に分けられる。熱や温の食材は、体の気・血を巡らせる。気・血とは、中国医学の中心となる概念。気は生命活動を営むエネルギー、血は血液に近く、全身を巡って体に栄養を与えている。
「食材を組み合わせ、体を冷やす、温めるといったバランスを考えて料理するといいでしょう」。
五性の意味と代表的な食材
【熱】体を温め、冷えを予防し、血流を促す作用がある。熱性には唐辛子、こしょうなど。
【温】温性にはしょうが、鶏肉などがある。
【平】体を温めも冷ましもしない中間の性質で、きのこ類、豆類、米など。
【涼】熱を冷ます作用、利尿、消炎作用があり、興奮を鎮める。涼性には大部分の夏野菜が含まれる。
【寒】涼と同様に利尿効果を高め熱を取る。寒性にはフルーツなどが多い。
教えてくれた人
村岡奈弥さん/料理研究家。中医薬膳師・国際中医師の資格を持つ。
撮影/村岡奈弥
※女性セブン2020年5月21日・28日号
https://josei7.com/
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