いま補聴器は耳かけRICが熱い! 人気の補聴器をタイプ別に厳選
補聴器はここ数年でデジタル化や小型化が進む。とくに耳かけ型は見た目が洗練され、色のバリエーションも増えている。そこで今回は日本補聴器工業会事務局長の八嶋隆さんにアドバイスいただき、補聴器のタイプを解説。3つのタイプ別に最新機種をピックアップした。
→初めての補聴器選びに必要な5つのこと|補聴器の値段は? 難聴って?
補聴器のタイプは3つ、人気は「耳かけ型・RICタイプ」
補聴器のタイプは主に1「耳かけ型」 2「耳あな型」 3「ポケット型」に分かれる。
1「耳かけ型」には「1-1 耳かけ型・フックタイプ」と「1-2 耳かけ型・RICタイプ」があり、最近は「耳かけ型・RICタイプ」に人気が集まっているという。
「出荷の比率を調べたところ、2019年では耳かけ型が全体の約70%を占め、そのうちの約56%がRICタイプとなっています」と、日本補聴器工業会事務局長の八嶋隆さんは語る。
1-1【耳かけ型・フックタイプ】操作が簡単で扱いやすい
耳にかけて使用する。操作が簡単で扱いやすいのが特長。
●日本生まれの日本品質『リオネットシリーズ プレミエンス HB-A5AC』
日常のさまざまな騒音を抑制し、会話の音声を聞き取りやすくする騒音抑制機能が充実。カラーは7色。『リオネットシリーズ プレミエンス HB-A5AC』19万円/リオネット補聴器。https://www.rionet.jp/rionet/
1-2【耳かけ型・RICタイプ】目立たない人気タイプ
レシーバーがイヤホンと一体になり、音をダイレクトに鼓膜へ伝える。耳にかかるチューブは細く目立たない。
●360度の聞こえを実感『オープンS ミニ RITE』
聞こえにかかわる脳の働きをサポートし、より自然な聞こえを実現。ハウリングを発生前に予防し、一日中安定した聞こえを届ける。『オープンS ミニ RITE』20万円~(編集部調べ)/オーティコン補聴器。https://www.oticon.co.jp/
●スマホで音の微調節『リサウンド・リンクス3D 5E』
言葉の聞き取りを重視し、ボタンを押せば、環境音を聞きながらも雑音を抑制するため、会話に集中できる。『リサウンド・リンクス3D 5E』18万円/GNヒアリングジャパン。https://www.hochouki-h.com/resound/
●騒音抑制機能も搭載『リオネットシリーズ プレミエンス HB-A3AC』
騒音を抑え会話の音声を聞き取りやすくする騒音抑制機能も。カラーは7色。『リオネットシリーズ プレミエンス HB-A3AC』20万円/リオネット補聴器。https://www.rionet.jp/
●丸い形で見せる楽しみを提案『充電式耳かけ型 R4シリーズ WH-R43』
体になじむやさしいフォルムで、長時間使用も気にならない。ボルドー、エクリュなど新色が加わり、全10色。『充電式耳かけ型 R4シリーズ WH-R43』22万5000円/パナソニック補聴器。https://panasonic.jp/hochouki/
2【耳あな型】耳の形や聴力に合わせて作る
耳にすっぽり収まる小型のものから大型までタイプが揃う。耳の形と聴力に合わせて作るのが一般的。
●自分の耳に合わせた形に『ベロックスシリーズ オープン 耳あな型』
耳の穴にすっぽり収まる「IIC」サイズから、耳の奥にぴったりなじむ「CIC」サイズ、標準的な「カナル」サイズ、カナルよりやや大きめの「ハーフ」サイズ、重度の難聴にも対応できる「フル」サイズが揃う。『ベロックスシリーズ オープン 耳あな型』各20万円~(編集部調べ)/オーティコン補聴器。https://www.oticon.co.jp/
3【ポケット型】本体を胸ポケットに入れて使う
本体を胸ポケットに入れて使うタイプ。ほかのタイプより価格が安いものも。
●手頃な価格も魅力『マキチエパイン』
本体を胸ポケットに入れるタイプ。サイズが大きく操作が容易なうえ、単4アルカリ電池を使用しているので電池寿命も長い。『マキチエパイン』4万5000円/マキチエ。https://makichie.co.jp/
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かつては約4~5cmくらの大きさが主流だった補聴器だが、いまやサイズは半分ほどに小型化し、色のバリエーションも豊かに。補聴器選びが楽しいものになってきているかも。
教えてくれた人
八嶋隆さん/日本補聴器工業会事務局長
※女性セブン2020年3月19日号
https://josei7.com/