兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第29回 行ってきました初回認定日】
若年性認知症を患う兄(61才)と共に生活するライターのツガエマナミコさんが綴る連載エッセイ。夫婦と間違われることもある兄妹の2人暮らしだが、一見おだやかに過ぎる日々の中では一喜一憂することも多々あるらしく…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

怪しいのか!?夢のような作業所案内のチラシ
まるで変化のない毎日でございます。それがいいことなのか、悪いことなのかと問われれば、圧倒的に平和でいいことなのですが、度を越えた変化のなさは人をダメにいたします。
兄は、会社に行かなくなって5か月以上になりました。さすがの兄もそろそろテレビに飽きるだろうと思っているのでございますが、一向にその気配はなく、朝「おはようさん」と出てきてからすぐにリビングでテレビを点けて、一瞬も消すことなく深夜12時ぐらいまで一方的に流れるテレビを徹底した受け身の体勢で眺めております。
「このままじゃいけない」と思いつつも、時おり爆笑したり、「なんでやねん」的なツッコミを入れているのを聞いて、わたくしは「あ、まだギャグがわかるんだ」とか「言っている内容はおおかたつかめているんだな」と確認して少し安心したりしております。
そんな何もない、なさすぎる日々の中で、兄が外に