花粉症を予防 緩和する最強食品20|肉より魚を食べるべし!
「じゃばら」「べにふうき」など今回のランキングには、あまり聞き慣れない名前の食品も食い込んだ。じゃばらは和歌山県北山村の特産品で、柑橘系の果物。「邪を祓(はら)う」ことからこう名づけられたという。真っ先にあげた池袋大谷クリニック院長で、呼吸器やアレルギーに詳しい内科医の大谷義夫さんが解説する。
「じゃばらにはフラボノイドの成分のナリルチンが豊富に含まれている。これが花粉症の原因の1つである脱顆粒(だつかりゆう)現象を抑制し、アレルギー反応を抑えてくれます」
べにふうきはお茶の一種。
「べにふうきに含まれるメチル化カテキンには、アレルギーを抑制する効果があるといわれており、機能性表示食品でもあります。茶葉、粉茶、ティーバッグ、ペットボトルなどさまざまな形態で売られているので、継続して飲みやすいという点でもおすすめです」(松村さん)
肉類が花粉症リスクを上げる理由
せっかく花粉症予防に効く「最強食品」を摂っても、一方で花粉症を悪化させる食べ物を食べてしまったら、効果が減ってしまう。
管理栄養士の伊達友美さんがいちばんに指摘したのは、トランス脂肪酸の危険性だ。
「マーガリンやショートニング、植物性のコーヒーミルクなどに含まれるトランス脂肪酸は、炎症を促進し、花粉症を悪化させるため、要注意です」
同じく管理栄養士の望月理恵子さんによれば、花粉症シーズンは晩酌を控えた方がいいという。
「アルコールは血管を拡張させ、鼻詰まりや目の充血などの症状を起こしやすくします。加えて、アルコールが肝臓で代謝される過程で産生されるアセトアルデヒドは、二日酔いの原因になるだけでなく、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンを増やす作用があるので、症状の悪化につながります」(望月さん)
青魚とは対照的に、肉類がことごとくランク外だったのには、こんな理由がある。
「必須脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の比率が、オメガ6系に偏っていると、アレルギー性疾患などのリスクが上がると考えられています。オメガ6系脂肪酸は赤身肉などに多く含まれているため、肉ばかり食べていればこのバランスが崩れてアレルギーの症状が出やすくなる。魚もよく食べるように心がけてほしい」(佐々木さん)
花粉が飛び始めるのはもうすぐ。今のうちにしっかり食べてばっちり備えよう。
※女性セブン2020年2月13日号
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