米ぬかがすごい!花粉症対策、抗がん作用や認知症予防にも
「米ぬかには、認知症を発症させる原因の1つである、リン酸化たんぱく質の蓄積を低下させる『フェルラ酸』が豊富に含まれています。患者の中にも、米ぬかを食べて要介護度が下がった人が多くいます」(島村院長)
美容効果も抜群だ。女優・十朱幸代(74才)は『あさイチ』(NHK)に出演した際、実践している美容法として「食べる米ぬか」を紹介。
米ぬかをフルーツやヨーグルトと一緒に毎朝食べていると明かした。70代にもかかわらずシミやしわのない真っ白でつるつるの肌は、米ぬかで作られていたそう。
またタレントの川村ひかる(37才)は、今も20代から変わらない体形とツヤのある髪の毛、真っ白な肌をキープしている。川村が美の秘訣について語ってくれた。
「ぬか漬けにハマった20代後半の頃から10年近く米ぬかを食べ続けています。腸内環境が改善されるので、食べ始めてからは、便秘知らず。肌の状態にも悩んだことがありません。それまでは仕事柄、生活が不規則なこともあり薬をのまないと便が出なかったり、薬に慣れてしまうとのんでも出づらくなったりで…。便秘が原因でニキビができてしまうなど、肌にも不調が表れていました」
米ぬかには腸内環境を整える善玉菌が多く含まれているため、その働きによって便秘が解消され、美肌効果が期待できるのだ。さらに、きれいな髪の毛をつくる効能もある。島村トータル・ケア・クリニックの島村善行院長はこう語る。
「『フィチン酸』には老化遅延効果もあり、しわや白髪、薄毛の対策に効果的だということがわかっています。実際、真っ白だった患者の髪の根元から黒い髪が生えてきたとか髪の毛が増えたという喜びの声を多く聞いています」
米ぬか摂取で注意すべきことは?
健康にも美容にも効果があるうえ、安くて手軽に摂取できる。食卓の中に積極的に取り入れていきたいが、初心者には注意が必要だと川村は指摘する。
「生の米ぬかはにおいが強いうえ、油も多いのでそのままだと酸化しやすい。私はフライパンで低温で炒って油と水分を飛ばしています。チャック付きのビニール保存袋などに入れて冷蔵庫で保管すれば、1か月くらいもちます」
炒ってパウダー状にした米ぬかを、みそ汁やスープ、ジュースなどに混ぜて食べているという。
「慣れないうちは、米ぬかの風味や粉っぽさが気になるかもしれません。初めは香りの強いコーヒーや、ヨーグルトに小さじ1杯分くらい混ぜるのがおすすめ。ヨーグルトは米ぬかのザラザラ感を緩和してくれるので、食べやすいんです。無理にたくさん摂ろうとせずに、続けることが大事です。個人差はありますが、私も効果を実感したのは始めて3か月が経った頃でしたから」(川村)
川村のおすすめの米ぬかを利用した「大根葉とじゃこの米ぬか炒め」のレシピは次の通り。
●大根の葉っぱを刻んで、ごま油を引いて炒める
●そこに、じゃこをたっぷり、おかかを少し加え、味つけにだしじょうゆを入れる
●最後に大さじ1杯の米ぬかを入れたら完成
「そのまま食べてもおいしいし、ご飯にまぶしたり、おにぎりにしたりするのもおすすめ」(川村)
顔やVライン、脇などに塗って美容にも活用を
川村は、食べるだけでなくお風呂に入れたり、米ぬかを顔やVライン、脇や肘などに塗ってマッサージしたりして、美容にも活用しているそう。
「炒った米ぬかをカップ1杯お風呂に入れると、お湯が乳白色になって、美白効果があるし、お肌がしっとりするんです。ただし、お湯をそのまま捨てると下水管に詰まってしまうので、水切りなどですくうか、お茶の葉を入れるような袋に入れて使うようにするといいですね」(川村)
体の内側と外側から摂取すれば、美容効果も倍増しそう。また、米ぬかを食べるなら、「朝がおすすめ」と川村は言う。「腸が休止している夜よりも、動きが活発になり始める朝の方がよりよく吸収してくれます」
どんなにすごい健康法も、3日坊主では効果なし。健康と美容のために、米ぬかを朝の習慣にしてみては。
※女性セブン2017年10月19日号