朝のジョギングや減塩…体にいいはずの健康法が実は非常識!?
健康のためにジョギングをする人は多く、「皇居ラン」の人気も相変わらず。だが、医療ジャーナリストの田辺功さんはこう警鐘を鳴らす。
「ジョギングの提唱者で『ジョギングの神様』と呼ばれたジム・フィックス氏が52才の若さで、ジョギング中に心筋梗塞で亡くなりました。強い運動にはそれだけリスクがあると考えた方がいい。
とくに危険なのは朝、血圧が高い時間帯に走ること。心筋梗塞や心不全などの危険性が余計に高まります」
とりわけ高齢者にとって、ジョギングなど強い運動は負担が大きいから要注意だ。
「半身浴」はあまり意味がない
道端アンジェリカ(31才)などモデルがこぞって実践しているだけあって、「健康と美容にもいいのでは?」と思われがちな半身浴。だが、前出・田辺さんによれば、「半身浴も全身浴も健康的には大差ありません」とのことだ。
「半身浴で長い時間入浴した方が体が温まるといわれていますが、信用できるデータはありません。全身浴は、水圧で全身の血管が圧迫され、血の巡りがよくなるので体にいいです」
「ウコン」は肝臓を悪化させる
「『ウコンを飲めば肝臓にいい』と思っている人は多いようですが、自己判断で飲み続けると肝臓の障害を悪化させることもあります。全国の肝臓学会の会員施設に対して、『健康食品が原因になった肝障害』について調査したところ、原因の1位になったのがウコンでした」
こんな衝撃的な指摘をするのは、共立女子大学食物栄養学科教授の上原誉志夫さん。お酒の前にウコンドリンクを飲む人も少なくないが、人によっては要注意なのだとか。
「鉄分が肝臓に負担をかけることはよく知られています。とくにC型慢性肝炎など鉄分がたまりやすい肝臓病を患っている人が、鉄分を多く含むウコンを飲むと、場合によっては肝炎から肝臓がんになる可能性もあります」(上原さん)
ウコンドリンクには、摂りすぎると血圧を上昇させるカンゾウエキスも多量に含まれているので、血圧の高い人も気をつけた方がいいそうだ。
あなたが実践している健康法、実は“逆”じゃありませんか?
※女性セブン2017年7月27日号
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