睡眠と食、生活の継続性にこだわった介護付有料老人ホーム＜前編＞

　こうしたこだわりを実現しているのが「ライフマネージャー」だ。ライフマネージャーとは、ライフケアデザイン株式会社独自の役職で、入居者の「ご自身らしい生活の実現」のために生活全般の支援を行っている。介護視点のケアマネジャーと生活視点のライフマネージャーが両輪となり、ここでの暮らしをサポートしてくれる。

施設＿ソナーレ浦和5 — ライフマネージャーの豊島さんは介護福祉士、介護支援専門員でもある

看護職が24時間態勢で医療ケアにも対応

　介護、医療、リハビリについても安心できる体制が整えられている。人員配置は介護保険による基準3：1を上回る2：1以上だ。また、看護職が24時間常駐しているので、深夜の突然の体調変化にも適切に対応できる。ソナーレ浦和は開設から間もないが、皮膚科、精神科、神経内科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、リハビリなどの診療科を持つ9つの医療機関との連携体制がすでに構築されているそうだ。

　また、看護職が24時間常駐しているので、様々な医療ケアにも対応可能だ。胃ろう、吸引・吸入、創傷、インシュリン注射、在宅酸素療法、疼痛の緩和、褥瘡（じょくそう。いわゆる床ずれ）、膀胱留置カテーテル、人工肛門、摘便、浣腸など対応できる医療ケアも多い。

　豊島さんは「ご自分やご家族の心身状態で入居できるのかどうかの問い合わせが多いですね」と語る。

　やはり気になるのは、どの程度の状態まで入居した所が対応してくれるのかだ。心身の状態は変化していくので、早めに施設やケアマネジャーなどに相談することが必要だ。ここでは、作業療法士による身体の状態に合わせた各種リハビリプログラムも実施されている。

施設＿ソナーレ浦和6 — 作業療法士による個別リハビリと集団リハビリ、作業療法士の指導を受けた介護職員による生活リハビリがある

身体状況の変化や生活の継続性に配慮した居住性

　住まいは身体状況の変化に配慮した設計になっているので、生活を継続しやすくなっている。居室は横幅が3.4メートルと広く取られ、出入りがしやすい。車椅子でも快適だ。正方形に近い部屋なので、ベッドや家具のレイアウトが柔軟に変えられ、また、トイレは斜め置きで、サポートが必要な場合のスペースも十分確保されている。

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　次回後編では、もう1つのこだわりである「ケアフード」と、生活視点で入居者のサポートにあたる「ライフマネージャー」を置いているその狙いについて紹介する。

【データ】
施設名：ソナーレ浦和
公式WEBサイト：http://www.lifecaredesign.co.jp/sonare-urawa/
所在地：埼玉県さいたま市浦和区東高砂町26番地17号
最寄駅：JR「浦和」駅徒歩7分
類型：介護付有料老人ホーム
運営主体：ライフケアデザイン株式会社（ソニー・ライフケア株式会社100％子会社）
敷地面積：1904.02平方メートル
延床面積：3148.25平方メートル
室数：66室
入居要件：原則として満65歳以上、要支援・要介護の方
構造：鉄筋コンクリート造、地上5階建て
開設年月日：平成29年5月1日
料金：前払いプラン（終身）か月払いプランを選択（全66室・7種類の居室タイプによって、料金が異なる）
・前払いプラン（終身）／入居時満年齢、居室タイプによって前払金、家賃相当額が異なる。また、介護度によって、月額利用料が異なる。
前払金は676万2000円～2445万円（想定居住期間にかかる家賃相当額を含む）、月額利用料は24万8400円～26万1360円（光熱水費、管理費、食費、上乗せ介護費）
・月払いプラン／入居時に必要な費用は敷金（家賃6か月分、79万8000円～150万円）のみ。居室タイプ、介護度によって、月額利用料が異なる。
月額利用料は38万1400円～68万1320円（家賃相当額、光熱水費、管理費、食費、上乗せ介護費）