【認知症】早期発見が大切 もしや…のときのチェックポイント
もしも、親に異変を感じたら、以下の認知症を見分けるチェックポイントを参考にしてみて!
親が認知症かもしれないと思ったら…
「最近、気になるニュースは何?」と聞いてみよう。
「北朝鮮問題が気になる」「浅田真央さんの引退が忘れられない」といった回答なら大丈夫。心配なのは、「最近テレビを見てないからわからない」「印象に残ったニュースなんかない」といった回答。
「認知症の可能性がある人は、上記のような、忘れたことを取り繕うような返答をするのが特徴。逆に、“最近、物忘れが多いけど、私、大丈夫かしら?”など、自分で意識している人は、まず問題ありません」
認知症の見分け方チェックリスト
□ 極端に味が濃くなるなど、料理の味付けが急に変わった。
□ 買い物に行くとすでに持っている物ばかりを買ってきて、家にたくさんあるのに気がつかない。
□ 計算をせずにお札でばかり払うようになり、小銭が増え始めた。
□ 洋服の選び方やセンスが突然変わり、今まで着なかったような服を着始めた。
□ ひげを剃らなくなる、化粧をしなくなるなど、今まではきちんと身だしなみを整えていたのに、乱れ始めた。
□ 定期的に散髪をしたり、白髪染めをしていた人が、髪がボサボサでも構わなくなった。
□ 歯磨きの仕方がわからない、テレビのリモコンが操作できないなど、毎日繰り返し行っていた行動を時々忘れるようになった。
1つでも該当したら、要注意。見抜くポイントは、趣味や行動が“突然”変わる点。
「近くに家族がいる場合は異変を感じやすいですが、親がひとり暮らしの場合は、各市町村にある地域包括支援センターに相談し、定期的に連絡を取るのがおすすめ。支援センターには、社会福祉士やケアマネジャーがおり、必要なサービスを検討し、提供してくれます」。
病院に連れて行く時の声のかけ方は
○ 「健康診断があるみたいだから行ってみようか?」「“物忘れ”によく効く薬がもらえるんだって」etc.
× 「認知症の検査をしてもらおうよ」
“健康診断”と“物忘れ”は、さりげなく病院に連れて行く時に役立つワード。“認知症”という言葉は避けて。
家族の接し方は
○ とにかく笑って接することが大切!
× 「また忘れて!」などと怒ってはダメ。
症状が進んだ患者は、相手が自分の味方かどうか、表情で判別する。怒った顔をしていると敵とみなし、治療を拒否する可能性も。なるべく笑顔を心がけよう。
監修/榎本内科クリニック 榎本睦郎院長
※女性セブン2017年6月1日号