コメント日|2023.03.31
絵日記風の挿絵?かわいくて楽しいアイディアですね。
兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第191回 ボケ兄の観察日記】
カラオケで好きな歌、得意な歌を歌ううちに、何とも言えない“いい気分”になってくる。これを「幸せホルモン」と呼び、この分泌が脳を活性化させ、認知症予防をはじめとする健康維持に大いに役立つという。歌の力を医療に活かすべく、院内にカラオケルームまで設置する南越谷健身会クリニック院長の周東寛先生に、そのメカニズムとより脳を刺激する歌い方のコツを聞いた。
* * *
カラオケで、イントロが始まり拍手とともにみんなが注目。ドキドキしながらマイクを握り、伴奏に合わせて歌い始める。初めは少々恥ずかしくても、歌ううちにだんだん気持ちがよくなってノッてくる。得意な歌なら尚のこと、自分がその場の主役になった気分だ。
「これはいわば“ナチュラルハイ”の状態。一種のエクスタシー状態で、マラソンで長距離を走ったり、コンサートやスポーツの応援などで大声を出したりしたときにも出るエンドルフィンと呼ばれるホルモン(神経伝達物質)が出ています。エンドルフィンは活動的で緊張した状態を鎮静化する働きがあり、高揚した幸せな気分になります」と周東先生は話す。
「同時に、ほどよい興奮と爽快感をもたらすドーパミンやノルアドレナリン、またこれらの働きをコントロールして心を安定させる働きのあるセロトニンやエンドルフィンも分泌されます。これらの総合的な働きにより、何とも言えない心地よい気分になり、活力がみなぎり、ストレスから解放され、幸福感に満たされるのです。そして生理面では全身の細胞を活性化して代謝力を上げ、腸の働きを活性化し、免疫力や自然治癒力もアップ。
私はこれらのホルモンを『幸せホルモン』と呼び、この健康効果を治療にも活かすべく院内にカラオケルームも設置して、患者さんに歌うことをすすめています」(周東寛先生、以下「」内同)
また歌を歌うと自然と脳や全身の血行が促進され、脳の神経細胞も活性化するという。たくさんの空気を吸い込んで勢いよく吐き出して大きな声を出したり、やさしい声をゆっくり出したりと、歌の抑揚をつけるために自然と呼吸に関わる筋肉や関節が大きく伸縮し、それに伴い血管の収縮や拡張も活発になるためだ。
「院内のカラオケルームではプロを招いての教室を週2~3回行い、多くの患者さんにも利用していただいていますが、3~6か月カラオケ教室に通った患者さんの高血圧や中性脂肪値が改善したのをはじめ、糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の症状改善、予防に有効であることが臨床データでわかっています。
また最近増えている認知症は脳神経の死滅や脳内血管の機能低下が関係していますが、こうした脳細胞の活性化や生活習慣病予防により、認知症予防の効果も大いに期待できます。実際に認知症の患者さんがカラオケ教室を利用したことで、表情が明るくなり、もの忘れの症状が改善する時例も数多くあります」
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