介護費用Q&A|いくらかかる?公的介護保険だけで大丈夫?
A:限度額を超えたら自己負担となる
介護を社会全体で支える仕組みとして’00年からスタートした公的介護保険。
運営主体は市区町村で、満40才以上の人は自動的に加入となる。保険料は加入している健康保険から徴収されて被保険者となり、介護が必要になった時に所定の介護サービスが受けられるという制度だ。
介護サービスを利用するには、どの程度の介護や支援が必要なのかを示す基準となる、要支援1~2、要介護1~5までの要介護認定を受ける必要がある。
認定されると自宅や施設で受けるサービスなどにかかる費用が原則1割または2割負担で済む。在宅サービスの1割または2割の自己負担で済む限度額は、要介護度区分で定められており、限度額を超えた分は自己負担となる。
Q:月々の要介護度別の支給限度額はいくら?
●要支援
要支援1/5万320円
要支援2/10万5310円
●要介護
要介護1/16万7650円
要介護2/19万7050円
要介護3/27万0480円
要介護4/30万9380円
要介護5/36万2170円
※1:平成27年度 公益財団法人生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査』
教えてくれた人
太田差惠子さん/介護・暮らしジャーナリスト。介護・暮らしジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー(AFP)。1960年、京都市生まれ。20年にわたる取材活動より得た豊富な事例を基に、「遠距離介護」「ワークライフバランス」「介護とお金」等の新たな視点で新聞・雑誌・テレビなどで情報発信。行政、組合、企業での講演実績も多数。著書に、『70歳すぎた親をささえる72の方法』、『老親介護とお金』、『故郷の親が老いたとき』、『遠距離介護』などがある。NPO法人パオッコ(http://paokko.org/about/)代表。
吹田朝子さん/ファイナンシャルプランナー
※女性セブン2016年11月24日号