“必要になってから”では遅い?自分と家族に合う高齢者ホームの選び方|費用・サービス・特徴を専門家が解説
「最期は自宅で」と願う人が多い一方、老後の暮らしに不安を持つ人も少なくない。「病気になってしまったら」「介護が必要になったら」「家族に迷惑はかけたくない」「24時間安心していたい」「夫の介護に自信がない」ーーそんなあなたと家族のために、どんな“終の棲家”を選べばいいか。高齢者ホームの種類や特徴を紹介する。
教えてくれた人
看舎桂太さん/老人ホームコンシェルジュ老人ホーム紹介センター社長
小菅秀樹さん/老人ホーム検索サイト「LIFULL介護」編集長
高齢者ホームは「何かあってから探す」はあまりにも遅い
誰しもいつかは入居する可能性のある高齢者ホーム。だが、“必要に迫られて”選ぶケースが多いと話すのは老人ホームコンシェルジュの看舎桂太さんだ。
「やはり自分が最期を迎える場所になるのですから、自分の意思で選ぶことがいちばんです。でも多くの人が興味はあっても“自分事”にはなかなかなりません。介護が必要になった、認知症になった、など外的要因が何かあってからあわてて選ぶかたがほとんど。そうすると本人の意思が反映されないまま入居するケースも少なくないのです」
老人ホーム検索サイト「LIFULL介護」編集長・小菅秀樹さんは、健康な状態で「安心、快適、自由」を基準に選んでと続ける。
「寝たきりになったときにどんなケアをしてくれるかなど体の状態が変わっても対応してくれるところは安心です。また健康なうちに入居するのであればある程度の快適さがあるといい。そして自由。老人ホームは共同施設なので、スタッフが『自由な暮らし』をうたっていても一定の制限があります。入浴や面会の時間はもちろん、体が元気なら買い物に行くのに市街地まで行くシャトルバスが充分あるかなど、それまでとできるだけ同じ生活を送れるか見ておいた方がいいですね」(小菅さん・以下同)
専門家が指南!高齢者ホーム選びの「3つのポイント」
【ポイント1】入居の検討は「70才」から
「75才を超えると要介護認定率が大きく上がっているというデータを見ると、70才が目安といえます」(小菅さん)、「空き状況は流動的なので、3つくらいの選択肢があると安心です」(看舎さん)。
【ポイント2】本当に「看取り」はできる?
「看取りをしていますというホームでも、実際に病院での治療が必要な状態になったら退去しなければいけないケースもあります」(看舎さん)、「訪問診療との連携が密であれば施設での看取りも可能になるため、医療体制を確認しましょう」(小菅さん)。
【ポイント3】医療体制は入念にチェック
「24時間体制で医師や看護師と連携がとれるかは重要です。夜間も充分な数のスタッフがいるか確認して。また認知症の理解があるスタッフや体制が整っているかどうかで、認知症発症後の生活の質は大きく変わります」(小菅さん)
