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2025.09.01 06:00
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週刊脳トレ|ひと工夫して計算しましょう「サイコロ裏目計算」
人間の脳は、意外なほど高い柔軟性を持っています。ふだんずっと行ってきた行動と違うことをしても、何度か試行するうちに出来るようになるのです。鏡を見ながら文字や図形を書く実験がこれまでに何度も行われていますが、いつの間にかスラスラとペンを走らせることが可能になる人が多いのです。子どもが転校先の方言を自在に使えるようになったり、利き手をケガした人が反対側の手を器用に操れるようになったりするのも、人間の脳の順応性を物語っています。今回の問題も、そんな脳の働きが関係しています。脳の健康を維持するためには、日ごろしっかり使っておくことが何より大切。いろいろな脳トレにチャレンジしていきましょう。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。