「週3回以上歩く」「歌いながら家事」「インターバル速歩」 最新の研究で判明した健康寿命を延ばす運動習慣ルール10<病気を予防する筋トレもイラスト図解>
<1>テニス:9.7年
<2>バドミントン:6.2年
<3>サッカー:4.7年
<4>サイクリング:3.7年
<5>水泳:3.4年
<6>ジョギング:3.2年
<7>健康・美容体操:3.1年
<8>ヘルスクラブでの活動:1.5年
※出典:International Journal of Exercise Science「Long-term Tennis Participation and Health Outcomes: An Investigation of “Lifetime” Activities」
【ルール6】座りっぱなしをやめる
オーストラリア肥満・生活習慣研究(AusDiab)が行った研究解析によると、テレビ視聴などで座りっぱなしの姿勢が続くと1時間増すごとに平均余命は22分減少するという。
「WHO(世界保健機関)は30分ごとに立ち上がり、1分間、体を動かすことを推奨しています。30分に1回が難しい場合は、せめて1時間に1回は椅子から立ち上がり20〜30歩でも歩くこと。立つのが難しければ座ったまま足の上下運動を行い、血流をよくしましょう」
【ルール7】ローイングエクササイズで病気を予防
<1>両足をそろえて体育座りをする。チューブ中央を足裏にかけ、両端を手のひらに巻きつけ腕を伸ばす。
<2>「いち」と言いながら両足を前に蹴り出し、同時に両ひじを引く。息は止めずに自然に呼吸を行う。
<3>「に」と言いながら肩の力を抜き、両腕を前に出して、両ひじを真っ直ぐに伸ばす。
<4>「さん」と言いながら両ひざをお腹に引き寄せ曲げる。<1>〜<4>を1分で20回繰り返し、合計10分行う。
※出典:樋口満著『体力の正体は筋肉』(集英社新書)
【ルール8】こまめに家事をしてカロリーを消費する
こまめに動くことも長生きにつながる。
「私たちの研究(※3)では、日常生活の中のちょっとした動きの積み重ねがカロリー消費に役立つことがわかっています。特に食事を終えたらすぐ片付けるなど、こまめに体を動かせば血糖値の急上昇が防げ、生活習慣病の予防にもつながります」
※3出典:畑本陽一、田中宏暁、山田陽介、吉村英一著「デサントスポーツ科学」第37巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
【ルール9】歌いながら家事をする
歌うこともカロリー消費につながる(※4)。
「1曲歌うと10〜20kcalを消費することができます。家事をする際に歌いながら行うと、運動効果が高くなります」
※4出典:第一興商「カラオケ楽曲の消費カロリー標準値」
【ルール10】散歩の途中で「1分ジョギング」を
息があがる運動は心肺機能を高めるのに有効で、1分でも充分効果がある。
「学術雑誌『ネイチャーメディシン』に掲載された研究では、たとえば30分の散歩の途中で“1分ジョギング”を息があがるくらいのスピードで3回行えば、長生きにつながるという報告もあります」
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/藤井昌子 写真/PIXTA
※女性セブン2025年7月24日号
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