猫が母になつきません 第451話「おもたい」
重たい…。オンラインショップで買い物をして届いてみたら、予想外に重かったという経験は結構あります。
重さってなんとなく画像で勝手に想像して決めつけてしまうし、商品の重さまでは表示されていないことが多い。これまでで一番びっくりしたのは冬物のストールが届いてみたら信じられないくらい重かった。毛糸だし、体に巻くものなので重いなんて考えもしなくて、開封するまではその重みでそれがストールだとは全く思わなかったほどです。…一度も使っていません。似たような例でニットのベストがすごく重かったことも。鎧かと思いました。毛糸ものは要注意ですね。
最近は私のなかでインテリアを整えようという気持ちが高まっていて、照明器具や小物の収納家具などをネットでよく見ています。家具はついサイズのことばかり気にして、重量のことは忘れてしまう。実店舗で見ればいいのでしょうが、東京のようにインテリアショップがたくさんあるわけでもないのでやはりオンラインショップだのみです。
そんなに大きくないからひとりで組み立てられると思って買った棚は、扉や棚板の一枚一枚がすごく重たくて、箱から出すだけでも大変だし、だいぶできたなと思ったら棚板に裏表があって逆になってたとか、扉のヒンジがなぜか全然はまらないとか、汗だくで半日かかってなんとか完成しました。この棚は東京から引っ越すときも実家から引っ越す時も捨てることができなかったたくさんのCDたちのために買いました。CDプレーヤーはないのでこれから買います。
壁掛けの鏡はネットの画像では丸くて明るい色目でとても軽そうに見えたのですが、実際にはフレームが鉄製でびっくりするくらい重い。これを壁にかけることができるのだろうかと途方にくれました。付属の取り付けネジを見ると「レンガ用」と書いてある。すごく太いネジなので賃貸物件の壁につけるのがためらわれて、まだ取り付けていません。
重たい家具は一人で動かすのが大変なので買わないようにしようと思っているのに逆ばかり。でも失敗しながら少しずつ自分のための家ができていっています。
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作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。
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