80代の父親が漬け物から「ごぼうのごま油漬け」に切り替えたらお腹の調子が良い!価格安定、減塩にも役立つ《ごま油活用法》を料理研究家が指南
今回紹介するのは、70代・80代の沼津さんの両親が実際にハマっているというごま油漬け。ごま油でコーティングされているからジューシーで、食材をやわらかくするごま油の力に感動する逸品だ。
【材料】(作りやすい分量)
ごぼう…1本(150g)
ごま油…大さじ1
白すりごま…大さじ2
きび砂糖…小さじ2
しょうゆ…小さじ2
【作り方】
【1】ごぼうはよく洗い、包丁の背や麺棒で叩いてから、5cmの長さに切る。縦半分〜四つ割りくらいにする。
【2】水500ml(分量外)を沸騰させ、(1)、酢小さじ1(分量外)を入れて4分ほどゆでる。ザルにあげて水気を切り、粗熱が取れたら水気を拭く。
【3】保存容器にごま油、白すりごま、きび砂糖、しょうゆを入れて混ぜ合わせ、(2)を加えて全体をなじませる。
【4】冷蔵庫で1時間以上置く。
「私の両親は朝から漬け物を6種類くらいズラッと並べて、朝ごはんを食べていたんです。漬け物は塩分が高めなので、なんとか減塩できないかな…と思い、ごま油漬けをたくさん作り置きしました。
なかでも、80代の父はこのたたきごぼうがお気に入りで、毎日食べていたら“お腹がスッキリしてきたよ!”との報告が! ごま油効果でしっとりするので食べやすく、お腹も快腸になり、とても気に入ってくれたようです。
70代の母は、いつもの漬け物と比べて、“ごま油で漬けると野菜の旨味や素材の味がよくわかるのね”と驚いていました。ごま油のおかげで、夫婦でおいしく減塩生活を楽しんでいます」
さらにアレンジしてボリュームおかずに!「ごぼうと梅干しの牛肉巻き」
さらに、沼津さんのごま油漬けはアレンジしやすいのも特徴だ。食材の旨味を味わえるよう調味料を最小限に抑えているので、かけたり、和えたりしやすく、さまざまな料理に展開できる。
「たたきごぼうのWごま漬け」を使ったごはんのおかずにもなるアレンジはこちら!
【材料】(2人分)
たたきごぼうのWごま漬け…1/2量(75g)
牛薄切り肉…4枚(150g)
梅干し…2個
塩…少々
こしょう…少々
ごま油…小さじ1
【作り方】
【1】牛肉を広げ、「たたきごぼうのごま油漬け」を3本ほどのせ、その上に種を除いた梅干しを少量ずつのせて巻く。これを4本作り、巻いた牛肉の表面に塩、こしょうを振る。
【2】フライパンにごま油を熱し、(1)を入れる。中火でコロコロ転がしながら焼き、全面に焼き色がついたらふたをして、中弱火で2分ほど焼く。
梅干しの酸味とハリハリした食感のごぼうを牛肉が力強くまとめ、まさに至福の三重奏。ごはんのおかずにも、お酒のお供にも最適だ。
シニア世代にこそ、試してもらいたい「ごま油漬け」。他にも、沼津さんの書籍には普段のおかずにも使える、健康的なごま油レシピが満載なので、ぜひいろいろと試してみてほしい。
取材・文/岸綾香(写真は書籍より抜粋)
【データ】
『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』
著/沼津りえ 1,650円(税込)小学館
料理研究家・管理栄養士の沼津りえさんによる“ごま油で「いつものごはん」をもっと楽に、もっとおいしく”するレシピ集。パパッと作れる小鉢、メインになる肉や魚のおかずからごはんや麺まで、全98レシピを掲載。