“新築・有名・近所”が揃った施設は注意すべし!現役介護福祉士が教える【後悔しない高齢者施設・住宅の選び方】見学前は「施設名 行政処分 行政指導」で検索がおすすめ【見学時のチェックリスト付き】
砂川さん:見学中は案内係が説明してくれることが多いのですが、施設長と話をしてほしい。案内係と質問の答えが違うようなら施設長が現場を把握できていない可能性も。施設によっては、施設長が現場を知らないケースもありますからね。
外岡さん:それと、いやなにおいがしないかなどの清潔感の確認は重要。掃除が行き届いていないのが人手不足の証左(しょうさ)でもあります。
たっつんさん:確かに。おむつのワゴンが日常的に廊下に放置されているような施設はおすすめしません。
砂川さん:たまたま出ていた可能性もあるので、気になる施設は複数回見学に行った方がいいですよ。
外岡さん:食事時間帯はかなり忙しいので、そのタイミングの見学はNGな施設が多いですが、聞いてみるのも手。忙しい時間帯は発見が多いですから。
たっつんさん:食事を車いすに座ったまましているか、確認してみるといいかも。車いすはあくまで移動手段であり、いすではありませんから、足を踏ん張れず、そのまま食事をすると、かむ力が弱くなるんですよ。うちでは食事のときはいすに座ってもらいます。
外岡さん:職員の入れ替わりが激しいかも質問するといいでしょう。介護現場では平均離職率が約15%ですが、これをあまりにも上回るようだと要注意。
砂川さん:パートや派遣社員が多い施設は、離職率が高い可能性がありますね。
たっつんさん:はい。理想は正社員が7割以上。最近は外国人職員も増えています。明るく熱心なかたが多いですし、外国人だからケアの質が下がるというわけではありません。ただ、外国人職員の割合が高すぎると、細かい意思の疎通が難しい場合もあります。
外岡さん:お世話をしてくださるスタッフとの相性は大切ですよね。でも、施設長や特定の介護士が気に入ったという理由で施設を決めるのは危険。異動や退職が頻繁にありますから。ひとりのスタッフ、というより施設全体の雰囲気が自分に合っているかを見た方がいいと思います。