《2025年も寄り添いながら》上皇ご夫妻の仲むつまじいお姿 お出かけ時は「手つなぎ」、美智子さまのリハビリを上皇さまが見守られることも
65回目の結婚記念日を迎えられ、美智子さまは卒寿となる90歳になられるなど、2024年は上皇上皇后両陛下にとって節目の年となった。年を重ねられ、さらに絆を深められているご夫妻。外出の際にはいつも仲むつまじい様子を見せられている。そんなおふたりの昨年の歩みを振り返る。
約5か月ぶりに公に姿を見せられた明治神宮ご参拝
4月9日、明治天皇の后、昭憲皇太后の命日から110年を迎えた節目に、ご参拝のため、東京都渋谷区にある明治神宮を参拝された上皇ご夫妻。このとき、上皇ご夫妻が公に姿を見せられたのは、2023年11月以来、およそ5か月ぶりだった。
コンサートでは上皇ご夫妻を祝福する演奏も
上皇さまはチェロを、上皇后さまはピアノやハープを演奏され、音楽がお好きなことでも知られているが、昨年もおふたりはさまざまな演奏会に出席された。
5月4日、東京都千代田区の紀尾井ホールで開催された「團伊玖磨生誕100年記念コンサート」に出席された上皇ご夫妻。コンサートでは、團伊玖磨さんが上皇ご夫妻の結婚を祝って作曲した「祝典行進曲」が演奏された。
7月10日には上皇ご夫妻の「卒寿」を祝う音楽会が皇居のホール、桃華楽堂で開かれた。日本を代表するサクソフォン奏者の渡辺貞夫さんや、上皇ご夫妻と長年親交があるピアニストの小山実稚恵さんらが演奏し、上皇さまは出演者に「聴かせていただいてありがとう」と述べられた。
地方訪問で見せられた「手つなぎ」
3泊4日の日程で、5月28日に私的旅行で栃木県を訪問された上皇ご夫妻。東武日光駅では手をつなぎながら、集まった人々に手を振られていた。
その後、上皇さまが1944年7月からおよそ1年間、戦時中に疎開生活を送られた旧田母沢御用邸(現在は日光田母沢御用邸記念公園)を23年ぶりに訪問された。思い出の場所を散策された際にも、おふたりは手をつながれていた。
8月22日にご静養のため、長野県の軽井沢駅に到着された際にも、互いの手を握られていた。翌日、大日向開拓地の野菜畑を訪問された際にも手をつなぎながら散策された。
昨年、4月10日に65回目の結婚記念日を迎えられたおふたり。手を取り合う姿から、これまでも、お互いに支え合ってきたことがうかがえる。
骨折された美智子さまをお支えになった上皇さま
10月6日、仙洞御所で転倒し、右大腿骨の上部を骨折された美智子さま。8日に東京大学医学部付属病院で手術を受け、13日まで入院された。
上皇さまの誕生日に宮内庁が公表した「上皇陛下のご近況について」によると、美智子さまが骨折された際、上皇さまはとても心配されたご様子だったという。美智子さまが入院された7日と、手術後の8日に、病院へご訪問された上皇さまは美智子さまを見舞われ、医師から説明を受けられた。
退院当日、車椅子でお戻りになった美智子さまを御所御車寄でお出迎えをされる際には手を差し伸べられてねぎらいになり、退院後は美智子さまのリハビリされているご様子を度々ご覧になっている。
昨年、上皇さまは91歳になられ、確かな記録が残るとされる歴代天皇の中で最高齢を更新された。リハビリに励まれる美智子さまと共に、今年も元気なお姿を見せられることを多くの国民が願っている。
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