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喪中の挨拶をメールやLINEでお知らせするのは「マナーとして適切か?」賛否両論の声<アンケート調査>

 新年の挨拶がメールやLINEなどのデジタルツールを使うことが浸透する中、喪中を知らせる方法にも変化の兆しが見え始めている。この変化を探るべく「喪中の伝え方に関するアンケート調査」を年賀状印刷サービスを行うフタバが実施した。調査では、メールやLINEで喪中の知らせを受け取った印象などについて調査している。興味深い調査結果を見てみよう。

喪中の知らせをデジタルツールで知らせたことがあると回答

 年賀状のやり取りをしている20~70代の男女200名の中から過去に喪中になったことがある人を対象に「喪中はがきの代わりにメールやLINEで喪中の連絡をしたことはありますか?」と尋ねたところ、136人(74.7%)が「ない」と回答した一方、「ある」と回答したのは46人(25.3%)と、一定数存在していることがわかった。

 現時点では、喪中はがきでの連絡が主流である様子がわかるが、約4分の1の人がメールやLINEでの連絡を選択していることから、今後こういったデジタルツールでの喪中連絡が増えていく可能性が多いにあることが予測される。

メールやLINEで喪中の連絡を受けたことがある人も全体の3割に!

 次に、「喪中はがきの代わりにメールやLINEで喪中の連絡を受けたことはありますか?」という質問に対して、200人中、139人(69.5%)が「ない」、61人(30.5%)は「ある」と答えています。メールやLINEでの喪中連絡を受け取った経験がある人も、3割にのぼることがわかりました。

 さらに世代別の傾向を分析したところ、メールやLINEで喪中の連絡を受けた経験があると回答した人の割合は、40代が44.3%と最も高く、次いで30代が32.8%だった。

 30~40代が全体の約7割を占めていることから、現代のミドル世代はデジタルツールを用いた喪中のお知らせに最も馴染みがあることがわかる。

 一方、20代の割合は11.5%と比較的低い。この世代は、まだ喪中のお知らせを出す年齢ではないことが影響しているのかもしれない。また、50代は8.2%、60代は3.3%と、年齢が上がるにつれて割合が低くなる傾向が見られる。

 高齢世代ほど、デジタルツールよりも伝統的な紙の喪中はがきを好む傾向があることを示唆しているといえそうだ。

喪中の連絡がメールやLINE もらったらどう受け止める?

 「喪中はがきの代わりにメールやLINEで喪中の連絡を受けた場合の印象」について尋ねたところ、最も多かったのは「何とも思わない」で、200名中115名(57.5%)がこの回答を選んだ。

 次いで、「どちらかと言えば悪い印象」が37名(18.5%)、「どちらかと言えばよい印象」が27名(13.5%)、「よい印象」が12名(6%)、「悪い印象」が9名(4.5%)だった。

 「何とも思わない」を除外して分析すると、悪い印象(「悪い印象」と「どちらかと言えば悪い印象」の合計)を抱く人が46名(23%)、良い印象(「よい印象」と「どちらかと言えばよい印象」の合計)を抱く人が39名(19.5%)だった。

 悪い印象を抱く人の方がわずかに多いことがわかる。

それぞれの回答を選んだ理由の一部ご紹介する。

●賛成派のコメント

・「現代的で手軽でいいなと思う」(20代女性)

・「連絡が早くてスムーズだと思うから」(20代女性)

・「メールやLINEの方が手軽だし、近況も聞けたりするので」(40代女性)

・「今どきはがきでなくてもいいと思う。状況が分かれば問題ないし、早くに知らせてもらったほうが準備する側としてもありがたい」(40代男性)

・「もう、年賀状なんかも含めて、ハガキなど使わない時代です」(50男性)

・「急いで知らせてくれたのかなと思う」(60代女性)

・「メールやLINEを使うということは、それなりに親しい間柄の人なので、別に失礼だとは思いません」(40代女性)

・「今はメールやLINEの方が連絡を取りやすいので、友人など近しい人ならそちらでのご連絡でも良いのかなと個人的には思っています」(30代女性)

●否定派のコメント

・「適当にされた感じがする」(40代女性)

・「礼儀がなってないし、そんな簡単にすませるものではないと思うから」(40代女性)

・「やはりとても大事なことですので、そうしたことはなるべく最低電話で言葉など伝えてもらった方が良いです」(40代女性)

・「実際に受けたことはないが、やはり、電子ツールでは軽い感じがしてしまい、悪い印象を抱いてしまう」(60代男性)

・「喪中ハガキが正式なイメージがあり、他の方法はやや軽い印象を受ける」(40代女性)

 メールやLINEでの喪中連絡に対する印象は、人によって大きく異なるようだ。

 「今の時代に合っている」「連絡がスムーズで良い」と肯定的に捉える意見がある一方で、「マナーとして適切なのか」「故人への敬意が欠けているのでは」と疑問視する声も根強くある。

 喪中連絡のあり方については、社会の変化と個人の価値観のバランスを取りながら、柔軟に対応していくことが求められるのかもしれない。

そもそも喪中はがきは必要?

 素朴な疑問として、「喪中はがき文化は必要だと思いますか?」という質問に対し、200人の回答者のうち、「必要」と答えた人は104人(52%)、「不要」と答えた人は96人(48%)だった。

この結果から、喪中はがき文化を必要だと感じる人が、わずかながら多数派であることがわかります。

●喪中はがき文化が必要と思う理由

・「年賀状だけの付き合いの人がいるから」(60代女性)

・「LINEでの報告に賛成派ですが、高齢の方など携帯を持っていない、使い慣れていない方には紙で案内するのが適しているので、文化自体は必要だと思います」(20代女性)

・「メールやLINEの連絡先を知らない方もいるので、喪中はがきを送りたいと思うからです。それと、目上の方にはメールやLINEで知らせるのよりも、喪中はがきで知らせたいと思うので必要だと思います」(40代女性)

●喪中はがき文化が不要と思う理由

・「年賀状文化も衰退してきているし、わざわざ喪中であるということを知らせなくてもよいと思うから。送ってこられても反応に困るから」(30代女性)

・「ハガキも値上がりしたり手間もかかり大変だから」(20代女性)

・「SDGsが叫ばれている昨今、資源を消費する文化だと思うからです」(20代男性)

・「年賀状も、もう何年も書いてない時代です。ラインで正月の挨拶をしています」(50代男性)

 喪中はがき文化の必要性については、意見が二分する結果に。

 伝統的な習慣として重要だと考える人がいる一方で、現代社会にはそぐわないと感じる人も多くいる。

 今後、デジタル化の進展とともに、喪中連絡の方法も多様化していくことが予想される。しかし、どのような方法を選ぶにせよ、故人を偲び、遺族の心情に配慮するという喪中連絡の本質的な意味を忘れないようにしたいものだ。

【データ】

フタバ
https://futabanenga.jp/

【調査概要】

調査期間:2024年8月23日〜2024年8月26日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:20〜70代の男女(年賀状のやり取りをしているかた)
有効回答人数:200名

フタバの発表したプレスリリース(2024年10月31日)を元に記事を作成

構成/介護ポストセブン

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