週刊脳トレ|複数の作業を同時に行う脳の機能を鍛える「色違い読み上げ」
以前は「体育の日」と呼ばれていた「スポーツの日」。スポーツや体を使う作業と頭を使うことは、昔からなぜか相反するもののように考えられることが多くありました。しかし、スポーツはルールに則ってさまざまな制約の中でプレーしますから、非常に脳を働かせることになります。野球もサッカーもバスケットボールも、選手たちはボールを追いかけながら得点に結びつけることを考えています。ルールを守ったり監督の声に耳を傾けたり、競技中は実に多くのことを処理しなければなりません。冬季オリンピックで人気のカーリングなどは、体力だけでなく注意力や集中力と同時に、駆け引きも特に重要になってきます。ただ走るだけでも脳は刺激を受けます。脳への血流も促されるので、体を動かすことも日課にしていきましょう。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。