もうすぐお別れ ありがとう“リーリー&シンシン”13年間愛され続けた2頭の愛する子供たちとの記録
上野動物園のジャイアントパンダ、オスのリーリーとメスのシンシンが9月29日に中国へ返還されることが発表された。2005年に中国で生まれ、2011年に同園にやってきた2頭。13年にわたって愛され続けたその姿を、子供たちへの愛情あふれる姿とともに振り返ります。
教えてくれた人
高氏貴博さん
東京・上野動物園のジャイアントパンダを13年以上撮り続けたブログ『毎日パンダ』運営者
リーリー&シンシン 今までありがとう!
「初めての出会いは、2頭が上野動物園に来園したばかりの頃でした。仕事の空き時間に動物園に入ったところ、のんびりした姿やゆったりとした雰囲気に癒されて一目惚れ。それから、毎日会いに行くことを決めました」
そう語るのは、東京・上野動物園のジャイアントパンダを13年以上撮り続けたブログ『毎日パンダ』を運営する高氏貴博さん。2頭が中国に返還されることを受け、2頭との思い出を明かした。
「おっとりした性格で男前のリーリー、整った顔立ちで美人なシンシン。それぞれに個性があって、とってもいい夫婦です。お茶目な表情を見せたり、脱力してだら~んとした寝相を見せたり…毎日どれだけ会っても飽きることはありませんでした」(高氏さん・以下同)
2頭が来日したのは2011年2月。2017年にはメスのシャンシャン、2021年には双子のシャオシャオとレイレイを授かった。そんな2頭ももう19才。人間にして60才ほどで、返還理由も高血圧の治療のためだ。
「当初はまだ5才で子供らしさにあふれていましたが、いまはもう体の不調が出てくるお年頃。遠くに行ってしまう寂しさは強いですが、ケアの充実した中国で、いつまでも元気に過ごしてほしいと願っています」
リーリー&シンシンと子どもたちの記録
リーリー、シンシンと、2頭の間に生まれたメスのシャンシャン、双子のシャオシャオ、レイレイとの思い出を写真を見ながら振り返る。
リーリー(力力)
2005年生まれのお父さん。優しくおっとりとしたマイペースな性格。足をすべらせて転んだり、おっちょこちょいな部分もかわいらしい。
シンシン(真真)
2005年生まれのお母さん。好きな食べ物のために、トレーニングを積極的に行う食いしん坊。音に敏感という繊細な一面も持つ。
シャンシャン
2012年に生まれてわずか6日で亡くなった第1子から5年後、待望の子供となったシャンシャン。活発でお転婆な性格でとにかく元気な女の子。木登りをするシャンシャンを、シンシンが心配そうに見守っているよう(2018年1月)。
笹の食べ方を母娘で一緒に練習中。甘えるシャンシャンに、優しく寄り添って。
■こんなに大きくなったよ!
高氏さんは、中国に返還されたシャンシャンにも会いに行ったそう。現在7才、すくすくと成長中(2024年6月)。
シャオシャオ
双子のお兄ちゃん・シャオシャオと。のんびり屋さんのシャオシャオと一緒に、ゆっくり笹の葉をムシャムシャ(写真は2022年9月)。
レイレイ
双子の妹のレイレイは、シンシンにもたれかかって。シャンシャンの頃はべったりとお世話をする姿が多かったシンシンも、双子の頃にはどっしり構えた貫禄のあるお母さんに。(写真は2022年8月)。
写真提供/ブログ『毎日パンダ』
※女性セブン2024年9月26日・10月3日号
https://josei7.com/
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