兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第266回 入所の日取りが決まりました!】
認知症の症状が進行し、ところ構わず排泄してしまう兄に翻弄されてきた妹でライターのツガエマナミコさん。そのような中、兄は、ゴールデンウイークに、ショートステイ先で突然倒れ、事態が急展開…。要介護3から要介護5になり、特別養護老人ホームの入所が決まったのです。そして、とうとう、入所の日も決定した近況を綴っていただきました。

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「いよいよでございます」
これをお読みくださっている皆々さま、いよいよでございます。あしかけ5年、長らくご心配をおかけして参りましたが、本当に「その日」は来るのでございます。
現在、施設入所に向けて着々と準備を整えているツガエでございます。
先日、無事に健康診断も終え、主治医の先生に紹介状を書いていただくお願いをいたしました。これで2~3週間もすれば必要書類は揃いそうだと目途がついたところに、タイミング良く施設の方から「お部屋のご用意ができました。3週間後には入所可能です」とご連絡をいただきました。
「お部屋の用意ができた」ということは、おそらくどなたかが亡くなったということであり、無邪気に喜んではいけないことはわかっております。ですが、やっとここまで来たことへの安堵と高揚は隠すことができません。いや~長かった。解放されるまであと少し…。