要介護認定のデジタル化、全国初の取り組みが大分で始動 申請から認定までの迅速化を目指す
6月13日、大分県議会で要介護認定のデジタル化事業に関する補正予算案が提出された。この取り組みは全国初であり、大分市や別府市と共同で進められる。補正予算案には総額1億7181万円が計上され、そのうち8181万円がデジタル化の事業費に充てられる。
今年度中の運用開始を目指す
佐藤樹一 郎知事は、要介護認定手続きのデジタル化によって、増加が見込まれる認定事務の迅速化と効率化が期待されると述べた。このデジタル化は、国の「デジタル田園都市国家構想」の交付金を活用し、今年度中の運用開始を目指している。
要介護認定のデジタル化は、申請者にとっても大きなメリットがある。従来の紙ベースの手続きでは、申請から認定までに時間がかかることが多かったが、デジタル化によりスピーディーな対応が可能になる。これにより、介護が必要な高齢者やその家族が迅速にサービスを受けられるようになる。大分県では申請から要介護認定まで平均35日ほどかかっており、デジタル化によって法定の30日以内にすることを目指す。
大分市や別府市でも関連する補正予算案が提出されており、この取り組みがどのように進展していくか注目される。特に、仕事と介護を両立している人々にとって、手続きが簡素化されることは大きな助けとなるだろう。デジタル化により、時間と手間が省けることで、介護にかかる負担が軽減されることが期待される。
介護サービスの未来を見据えた大きな一歩に
今回の大分県の取り組みは、介護サービスの未来を見据えた大きな一歩と言える。親の介護に悩む多くの家庭にとって、負担軽減と迅速な対応が期待される。今後の各自治体の動向に注目していきたい。
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