まとめて脳トレ|注意力に統合機能…脳のさまざまな機能を働かせる3問題
脳に対しても重要である血液がよく流れるには、血管が強く柔軟であることと同時に、血液の質にも注意しなければなりません。脂質や糖が過剰な血液は流れにくくなるばかりか、血管の内壁に蓄積して動脈硬化を進行させてしまうからです。血管と血液は密接に関係していますから、どちらか一方だけ対処するのではなく、両方を改善するようにしたいものです。できるだけ年代が若いうちから気をつかっておくことが理想的ですが、中高年以降も脂質や炭水化物の摂りすぎに注意したり、食物繊維の量を意識的に増やしたり、ウォーキングなどの軽い運動を日課にすることを習慣づけましょう。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。