食と健康のプロが選ぶ!健康長寿食品ベスト31|アンチエイジングに特化した食べ物徹底調査
6位 トマト
「リコピンの持つ抗酸化力は最強。同じく抗酸化力が高いとされるβ-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍も効果があるといわれています」(菊池さん)。
7位 ブロッコリースプラウト
「ブロッコリースプラウトには、抗酸化作用のあるβ-カロテンとともに、体内に取り込まれた化学物質を解毒する作用を持つスルフォラファンという成分も多く含まれています」(伊達さん)
7位 牛肉
「骨や筋肉を作るたんぱく質はもちろん、全身に酸素を運ぶ鉄分も豊富。鉄が充分に補給されることで顔の血色アップにも」(磯村さん)
7位 にんにく
「加熱することで現れるスコルニジンという成分に強い抗酸化作用があります」(永山さん)
10位 いわし
「いわしに含まれるDHAやEPAには脳梗塞や認知症を予防してくれるといわれており、これらの成分はうつ病予防にもつながるといわれています」(柴さん)
10位 オリーブオイル
「オリーブオイルなどの植物油が含有するオレイン酸には、コレステロール値の上昇を防ぐ効果があります」(松生さん)
10位 かつお
「動脈硬化を防ぐタウリンやビタミンB群、高い抗酸化作用を持つビタミンEやアンセリンがバランスよくかつ豊富に含まれている」(牧田さん)
10位 鮭
「赤色のアスタキサンチンという色素には、優れた抗酸化力がある。濃ければ濃いほどアスタキサンチンが多いため、鮮やかな赤がいい鮭の目印です」(菊池さん)
赤い食べ物でサビない体に
アルツハイマー病や脳出血、動脈硬化などさまざまな病気や老化の元凶の1つが「酸化」にあるということは、現代医学では常識になっている。
医師であり、『女医が教える老化を止める美肌術』の著書がある田中優子さんが解説する。
「酸化とは、わかりやすく言えば体内がサビつくこと。体内に取り込んだ酵素が酸化して活性酸素に変化することで起きる現象です。これを予防・改善するためには、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂ることが重要です」
6位にランクインしたトマトは、多くの専門家たちが認める強い抗酸化作用を持っている。
「トマトの赤い色のもとになっているリコピンは、あらゆる食品成分の中でもずば抜けた抗酸化能力を持っている。その量は同じ作用を持つといわれるβ-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍にものぼるのです」(菊池さん)
リコピンはミニトマトやトマトの水煮缶に、より多く含まれているという。
管理栄養士の金丸絵里加さんは「トマト以外の赤い食べ物にも注目してほしい」と話す。
「鮭やイクラの赤身成分であるアスタキサンチンにも、強い抗酸化作用があります。加えて血液をサラサラにして動脈硬化や高血圧を防いでくれるDHAやEPA、骨の老化を予防して骨粗しょう症を防ぐ効果のあるビタミンKも含まれています」
管理栄養士の浜本千恵さんは「鮭は生のままがおすすめ」とアドバイスする。
「青魚に多いオメガ3系不飽和脂肪酸のDHAやEPAは鮭にも含まれているので、栄養素が流れ落ちないような食べ方がおすすめです。生のまま刺身やカルパッチョか、そのまま焼鮭にして食べましょう」
抗酸化力という点では、10位のオリーブオイルも負けていない。松生クリニック院長の松生恒夫さんが言う。
「オリーブオイルの主成分であるオレイン酸にも強い抗酸化作用があり、過酸化脂質の抑制やコレステロール値の上昇を防ぐといった効果がある。腸内に長時間とどまるため、毎日ティースプーン1杯摂取するだけで、便秘予防にもつながります」
トマトにオリーブオイルをかけるなど、組み合わせも楽しみたい。
老化が止まる食べ物ランキング【14位~21位】
14位 みそ
「もともと大豆に含まれる、整腸効果やアンチエイジング効果のあるイソフラボンやアミノ酸が、みそを作る過程で発酵することでさらに体に吸収されやすくなる」(勝田さん)
14位 レバー
「不足すると貧血になるといわれる鉄、亜鉛、ビタミンB1、B12、葉酸、たんぱく質が一気に摂れるスーパーフード。煮ても焼いても栄養価は変わらないため好みの調理方法で」(渡辺さん)
14位 さば
「青魚に含まれる“オメガ3系”の油には、中性脂肪や血圧を下げる、脳細胞を活性化させて認知症を予防するなど頭と体両方のアンチエイジング効果が期待できる」(永山さん)
14位 鶏肉
「カルノシンやビタミンB群には“老化の元凶”といわれる糖化物質であるAGEの発生を抑えてくれる効果が」(牧田さん)
14位 豆腐
「大豆の水溶性成分をにがりで固めたものが豆腐。人体の60%以上は水でできているため、ほかの大豆製品よりも圧倒的に吸収率がいい」(一石さん)
19位 チーズ
「含まれるカルシウムは牛乳の6倍以上だといわれており、日常的に摂取すると骨粗しょう症予防になる」(渡辺さん)。
19位 豚肉
「ビタミンB1とともにビタミンB2とEも多く含まれており、これらは老化の原因になる活性酸素を除去する働きがある。また、動物性たんぱく質も豊富で、血管の弾力が増して若返ります」(渡辺さん)
21位 アボカド
「多く含まれる水溶性食物繊維は整腸効果があり、腸内環境を整えてくれる。脂質に含まれるオレイン酸も脳梗塞や認知症の予防が期待できるが、1個につき約250Kcalとカロリーも高いため食べすぎには注意して」(金丸さん)
21位 緑茶
「カテキンには強力な抗酸化作用があり、そのパワーはビタミンCの2倍ともいわれています」(堀江さん)
21位 しょうが
「辛味成分であるジンゲロールに抗酸化作用がある。さらに体をあたためることで新陳代謝もよくなり、老廃物も排出されます」(堀江さん)